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米ハイイールド債発行、過去最高を更新-今年は既に4320億ドル

  • 企業は低いクーポンで発行が可能なうちに起債を急いでいる
  • BofAとゴールドマンは来年の発行減少を予想

米ハイイールド債の今年の発行額が9日時点で4324億ドル(約48兆8000億円)となり年間記録を更新した。企業は低いクーポンで発行が可能なうちに起債を急いでいる。

  低めの資金調達コストを背景に大量の社債発行が続いてきており、借り手は米連邦準備制度がやがて利上げサイクルに入る前に有利な借り入れ環境を活用しようと急いできた。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は先週、利上げに辛抱強くなれると語ったが、インフレ圧力の中で予想より早まりかねない。 

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、今年これまでの発行額は既に昨年全体の4318億ドルを上回った

  エンジェル・オーク・キャピタル・アドバイザーズのシニアポートフォリオマネジャー、ニコール・ハモンド氏は「資金調達市場の門戸は広く開かれている。まずまずの経済成長の下でクレジット・ファンダメンタルズは改善されつつあり、インカムを産む資産への需要はなお強い」と指摘した。

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U.S. high-yield bond new issuance surpassed 2020's record

Source: Bloomberg data

Note: 2021 number year-to-date

  ただ、こうした流れは長くは続かない可能性もある。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のアナリストらは、米ジャンク債の発行が来年は15%減少すると予測。ゴールドマン・サックス・グループも25%減の3250億ドルを見込む。

  ゴールドマン・サックスのアナリスト、アマンダ・ライナム氏は「記録的な手元資金の水準と、借り換えの大部分が既に完了したことを前提とすれば、2022年は今年までの2年間と比べ米ハイイールド債の供給は急速に減速するだろう」と予想した。

原題:U.S. Junk Bonds Set $432 Billion Record in Rush to Beat Rates(抜粋)

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