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ECB銀行監督委員長、コロナ禍が銀行の転換点に-自主的な行動促す

  • 金利上昇とマージン回復をただ待つわけにはいかない-エンリア氏
  • 20年半ばまでは低金利環境が銀行にプラスも、それ以降は悪影響

欧州中央銀行(ECB)銀行監督委員会のエンリア委員長は9日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)をきっかけに欧州の銀行は、米国の競合他行と比べて収益性を圧迫している長年の問題に対処し始めたと述べた。

  エンリア氏はブルームバーグTVとのインタビューで、「欧州の銀行は、金利の上昇とマージンの回復をただ待っていたように見受けられる期間が長くあった」と指摘。「パンデミックによって、欧州銀は行動を起こす必要があると理解した」と続けた。 

  2008年の金融危機後、欧州銀は米銀のような復活は遂げられなかった。財務健全化や不良債権処理に時間を要していたからだ。エンリア氏はかつて、欧州のバンキング市場を立て直す必要があると認めていたが、銀行も当局を責めるのではなく自主的に行動する必要があると語った。

  同氏は、欧州銀の収益性が見劣りする理由について、非効率なコストや焦点の定まらないビジネスモデル、デジタル技術への不十分な投資といった「構造的な弱さ」が根底にあるとの見方を示した。

  また、20年半ばまでは低金利環境が銀行にとってプラスだったが、それ以降は悪影響をもたらしていると指摘。その状況は「しばらく続く公算が大きい」と述べた。

原題:ECB’s Enria Says Pandemic Marked a Turning Point for Banks (1)(抜粋)

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