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「失われた10年」の新興国株、米国株との比較で20年ぶりの安値水準

  • ゴールドマンやBofAは新興国株優位の時代を想定
  • 新興国株に引き続き警戒-JPモルガン・アセット

新興国株の指標、MSCI新興市場指数は10月に3週連続で上昇し、持ち直しの期待が一時的に高まったが、その後は下げに転じ、米国株指数との比較で20年ぶりの安値水準となっている。

  グローバル市場が米連邦準備制度など世界の中央銀行による刺激策縮小の動きに適応しつつある一方で、新興国市場が大きな勢いを得ていないことが示されている。

Emerging-market stocks plunge to 20-year low versus U.S. equities
 
 

  目新しい話ではない。高成長と安価なバリュエーションにもかかわらず、新興国の株式相場は米国株にここ11年間の大半で後れを取ってきた。

  ただ、米連邦準備制度が資産購入のテーパリング(段階的縮小)に向かう中で、ゴールドマン・サックス・グループやバンク・オブ・アメリカ(BofA)などは新たな商品サイクルや企業の成長が新興国株優位の時代を導くとみている。

ゴールドマンやBofA、「失われた10年」の新興国株に妙味との見方

  一方で、新興国市場の「失われた10年」が続くようにしか見えないとしている投資家もいる。MSCI新興市場指数は年初来で約1.5%下落しているが、米S&P500種株価指数は25%ほど上げている。新興国株は米国株より約40%割安だが、利益見通しの悪さが投資家にこうした割安感に賭ける取引を敬遠させている。

  JPモルガン・アセット・マネジメントのグローバル・マルチアセット・ストラテジスト、パトリック・ショウィッツ氏(香港在勤)は「新興国株に引き続き警戒しており、先進国市場を全体的にオーバーウエートとすることを選好している」と述べ、業績への逆風は「先進国市場よりも新興国市場で収益力をずっと弱くしている」と指摘した。

Emerging-market stocks trade at a 40% discount to U.S. peers
 
 

  S&P500種は2010年10月以来、300%近く上げたが、MSCI新興市場指数の上昇率はわずか14%にとどまっており、欧州と日本の市場にも後れを取っている。

Emerging markets' profit outlook stagnates, while that of U.S. surges
 
 

原題:U.S. Stocks Beat Emerging-Market Peers by Most in Two Decades(抜粋)

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