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ハト派ショックがバブル助長-エラリアン氏らシステミックリスク警告

  • 米連邦準備制度などがハト派色を鮮明にし資産クラス全般の上昇促す
  • 「かなり大きな政策ミスを犯すリスクがある」とエラリアン氏

米連邦準備制度など主要中央銀行が相次いでハト派色を鮮明にしたことが衝撃となり、先週は過去約40年で最も緩和的な金融環境を助長する展開となったが、その後バブルの危険に声高に警鐘を鳴らす主張が広がった。

  米資産運用会社ブラックロックのグローバル債券の最高投資責任者(CIO)リック・リーダー氏とアリアンツの首席経済顧問モハメド・エラリアン氏らは、新型コロナウイルス感染拡大の影響緩和で導入された緊急の刺激策縮小に向け、金融当局がより断固とした対応を取らなければ、システミックリスクが増大するだけだと警告した。

  低金利で簡単に資金調達できる状況の危険を金融政策担当者は痛感しているが、その緩和的スタンスがリスクの最も高い市場へのかつてない資金フローを促している。

  暗号資産(仮想通貨)市場の時価総額は8日に3兆ドル(約340兆円)を突破。最大のジャンク債上場投資信託(ETF)にも3月以来で最も多くの資金が流入し、主要株価指数は過去最高値圏で推移する。

  リーダー氏は5日、ブルームバーグテレビジョンに対し、「価格過熱のリスクがある。過剰を生む過度の流動性がシステムにとってリスクだ」と語った。

  エラリアン氏もブルームバーグTVの番組で、「そこまでホットな状態に金融政策を維持し続ける理由が私にははっきり分からない。景気は順調だが、それに伴う巻き添え被害、結果的に生じる意図せざる影響が広がりつつある。連邦準備制度は待つ構えだが、後手に回るのではと心配だ。われわれはかなり大きな政策ミスを犯すリスクがある」と発言した。

  先週はイングランド銀行(英中央銀行)が予想に反して政策金利を据え置いたことが市場に衝撃を与え、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁も2022年の利上げ観測を押し返した。連邦準備制度も労働市場がさらに改善されるまで利上げを遅らせる見通しを示唆した。

 

U.S. financial conditions are near the loosest in four decades
 
 

 

 

 

Junkiest junk bonds overtake returns across U.S. fixed-income markets
 
 

 

原題:
Bubble Fears Are Rising as Financial Conditions Flash Boom Times(抜粋)

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