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サウジが増産圧力に抵抗か、アジア向け大幅値上げ-原油82ドル台

更新日時
  • アラビアン・ライトのOSPをバレル当たり1.40ドル値上げした
  • 「彼らがスタンスを変える可能性は低い」とビトルのミュラー氏

サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが、アジア向けの原油販売価格を予想以上に値上げした。世界最大の独立系石油商社ビトル・グループは、供給拡大を急ぐよう求める米国からの圧力に今後も抵抗を続けるサウジの意思表示だと指摘した。

  サウジアラムコは5日、12月積みアジア向けの標準原油アラビアン・ライトの公式販売価格(OSP)をバレル当たり1.40ドル値上げし、中東産原油の指標価格を2.70ドル上回る水準に設定すると発表した。前週の調査ではバレル当たり50セントから1ドルの価格引き上げが予想されていた。

  サウジとロシアが一時的な値下げ競争突入後に価格を再調整した昨年の短い時期を除けば、前月比の値上げ幅は過去20年で2番目に大きい。

  ニューヨーク原油先物相場は、アジア時間8日昼の時間外取引で上昇し、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は、シンガポール時間午前11時38分(日本時間午後0時38分)時点で1.2%高の1バレル=82.27ドルで取引された。

  石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は4日、従来の供給拡大ペースを維持し12月も日量40万バレルの小幅増産にとどめることで合意。供給拡大の加速を求める米政府の要請にOPECプラスが抵抗したことを受け、米国の戦略石油備蓄(SPR)放出の可能性に市場は注目している。

  グランホルム米エネルギー長官は7日、米政権がガソリン価格抑制策を検討する過程で、エネルギー情報局(EIA)が9日公表する月次調査の内容を考慮すると発言した。

バイデン政権は9日発表のEIA報告に注目-エネルギー長官

  ビトルのアジア責任者マイク・ミュラー氏は7日にブルームバーグに対し、「彼らがスタンスを変える可能性は低い」との見解を示した。

  同氏はこれに先立ちウェビナーで、サウジが「OSPについて誰も予想しなかったほど踏み込んだ」とした上で、「市場に十分な原油を供給していないとOPECプラスを批判する勢力へのシグナルだ。サウジは実際に価格を高止まりさせることができると感じているようだ」と分析した。

 

Crude's risen far less than gas and coal since June
 
 

原題:OPEC+ and Saudis Will Stay Cautious on Oil Output, Says VitolSaudi Aramco Raises Oil Prices After OPEC+ Defies Biden (1)Oil Gains as Traders Weigh Up the Odds of U.S. Stockpile Release

 

(最新の原油先物相場を追加して更新します)
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