コンテンツにスキップする

米雇用者数、予想上回る53.1万人増に加速-失業率4.6%に低下

更新日時
  • 娯楽・ホスピタリティーなど幅広いセクターで雇用が増加
  • 平均時給は前年同月比で4.9%増-2月以来の大幅な伸び

米国の雇用者数は10月に、広範に伸びて市場予想を上回り、順調な回復軌道を取り戻した。新型コロナウイルスのデルタ変異株による影響が弱まる中、人材確保で大きく進展していることが示唆された。

キーポイント
  • 非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比53万1000人増
    • ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は45万人増
    • 前月は31万2000人増(速報値19万4000人増)に上方修正
      • 過去2カ月の上方修正幅の合計、約25万人
  • 家計調査に基づく失業率は4.6%に低下-前月4.8%
    • 市場予想4.7%
  • 労働参加率は前月から変わらず
U.S. economy added 531,000 workers in October as the jobless rate declined
 
 

  10月は娯楽・ホスピタリティーの雇用が16万4000人増。専門職・ビジネスサービス、運輸・倉庫などでも大幅に増えた。人材派遣の雇用は2月以来で最大の伸びとなり、企業が年末商戦に向け労働者の確保に成功していることが示唆された。

  製造業の雇用は6万人増で、昨年6月以来の大きな伸び。自動車メーカーでの雇用急増を主に反映した。運輸の雇用増と共に、サプライチェーンのボトルネック緩和につながる可能性がある。一方、州・地方政府の教育関連雇用は減少し、政府機関全体の雇用を押し下げた。

  今回の統計は雇用市場の状況が従来の想定よりも明るいことを示唆している。新型コロナ感染者数の減少やより高い賃金の提示が寄与し、雇用主の人員確保が進んでいる。ただし、労働市場を退出した人はまだ多く、労働参加率はここ数カ月ほぼ横ばい状態が続いている。

  平均時給は前年同月比で4.9%増と、2月以来の大幅な伸び。人材不足が続く中、労働者が昇給を要求できていることを浮き彫りにしている。

  BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、サル・グアティエリ氏は「市場がタイト化し、賃金が一段と上昇する中、現状で唯一欠けている要素は労働参加率の上昇だ」とリポートで指摘。「参加率の弱さが続けば、失業率の低下が促されるだけだ。それにより、テーパリング(債券購入の段階的縮小)のペース加速や早期の利上げに大いにつながる可能性がある」と記した。

  週平均労働時間は34.7時間と、前月の34.8時間から減少した。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:U.S. Job Growth Quickens as Gain of 531,000 Outstrips Estimates(抜粋)

(統計の詳細やエコノミストの見方を追加し、更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE