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ホンダ、今期営業益6600億円に下方修正-部品不足で販売大幅減

更新日時
  • 取引先部品メーカーの調達力がトヨタと比べて圧倒的に低い、と識者
  • コロナ禍で部品供給の回復に遅れ、年明けから挽回生産計画-副社長
Paragon Honda dealership in Queens, New York.

Paragon Honda dealership in Queens, New York.

Photographer: Bess Adler/Bloomberg

ホンダは5日、今期(2022年3月期)営業利益予想を前期比横ばいの6600億円(従来予想7800億円)に下方修正した。世界的な半導体不足などで自動車業界のサプライチェーン(部品供給網)に混乱が広がる中、再度の販売台数計画の引き下げを余儀なくされた。

Vehicles and Dealerships Ahead of Auto Companies Earnings
横浜港で船積みを待つホンダ車(2021年2月7日)
Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

  ホンダの発表資料によると、四輪の世界販売台数を420万台(従来485万台)に引き下げた。倉石誠司副社長は同日のオンライン決算会見で、東南アジアでのロックダウン(都市封鎖)が長期化したことで、想定していた第3四半期(10-12月期)からの半導体供給回復に遅れが生じていると説明した。

  決算資料によると、通期の想定為替レートを従来の1ドル=106円から110円に修正し、480億円の営業増益要因となるものの、販売台数減など売上面の変動による2810億円のマイナス要因が上回る見通し。

  ホンダは8月の第1四半期決算発表時にも、半導体不足などを背景に今期の販売台数を期初計画の500万台から引き下げていた。倉石副社長は、半導体供給は年明けから回復に向かうと見込んでおり、それに伴いホンダも挽回生産を図る計画だと説明した。

  前日に決算を発表したトヨタ自動車は8月の時点で930万台としていた通期の販売台数計画を900万台に修正している。

  SBI証券の遠藤功治アナリストは会社の規模を考慮すると、ホンダの減産幅はトヨタの4倍ぐらいに相当するとし、「こんなに下げるとは思わなかった」と話した。その要因について、取引先部品メーカーの調達力がトヨタに比べると「圧倒的に低い」のではないかとの見方も示した。

  倉石副社長は、半導体不足を受けた長期的な対応として、ホンダは在庫の持ち方や長期契約を含めた調達方法の見直し、比較的調達の容易な半導体使用などの検討を進めていると述べた。

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(会見での発言を追加して更新します)
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