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バイデン氏のOPECプラス増産要請、米シェール企業トップが批判

  • 大統領は国内生産業者への姿勢あらためる必要-パイオニアCEO
  • 米シェール業界は掘削の場所や方法で厳しい制限を受けている
Performing the presidency
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バイデン米大統領はガソリン高への対応で石油輸出国機構(OPEC)に増産を求めるよりも、国内の原油生産業者に対する姿勢をあらためるべきだ。米国屈指のシェール生産企業のトップがこう指摘した。

  掘削の場所や方法で厳しい制限を受けているシェール業界は、バイデン大統領がOPECと非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」に供給拡大を繰り返し要請していることに反発している。

OPECプラス、追加増産を見送り-バイデン氏の圧力に屈さず 

  米パイオニア・ナチュラル・リソーシズのスコット・シェフィールド最高経営責任者(CEO)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、連邦政府が管理する土地と水域での掘削を制限する大統領の取り組みが「裏目に出始めている」とし、「今後の連邦所有地の借用権に関し発言を撤回する必要がある」と訴えた。

米パイオニア・ナチュラル・リソーシズのシェフィールドCEOがブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語る
Source: Bloomberg

  大統領選で化石燃料依存からの脱却を公約に掲げていたバイデン氏は就任早々、パイプライン「キーストーンXL」の建設認可を取り消したほか、政府所有地の掘削を制限する措置を導入した。

バイデン米大統領、キーストーンXLパイプライン認可取り消し

Covid-19 forced shale to lower output, increase profits
 
 

  ジャンピエール米大統領副報道官は4日の記者会見で、「個別の企業は自ら決定を下している」と語った上で、OPECには「重要な局面にある世界の回復が損なわれないよう、いま行動する能力と力がある」と指摘した。

  シェフィールド氏は、国内の原油生産を阻んでいるのは恐らくバイデン政権より投資家だと認めた。シェール生産業者は約10年で2000億ドル(約22兆7300億円)余りの資金を投じたが、それに見合う株主へのリターンがほぼなかったことから、投資家は経営陣に生産拡大の手を緩めるか停止するよう求めている。同氏は「投資家はわれわれにもはや成長を望んでいない」と語った。

Bouncing Back

U.S. shale is beginning to make up for years of heavy losses

Sources: 2010-2019 Deloitte; 2020-2022 Bloomberg Intelligence

 

原題:
Biden Told ‘Back Off’ by U.S. Drillers as OPEC Rebuffs Plea(抜粋)

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