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中国テクノロジー業界に残る留意すべき問題-締め付け緩和の兆しでも

  • 滴滴と満幇、看准に対する当局の調査結果、今月まとまる可能性
  • アントIPO計画、ビッグデータ、オンライン障壁の行方にも注目

中国政府がさまざまな業種を対象に進めてきた規制強化の取り組みには落ち着く兆しが見え、世界の投資家に一定の安堵(あんど)感が広がっている。それでも、多岐にわたる産業や金融市場に幅広い影響を与えかねない問題はまだ残っている。

  中国株の動向を示すMSCI中国指数は年初来で約17%安と、世界株に大きく後れを取っている。テクノロジー関連で留意すべき主な問題は以下の通りだ。

Chinese stocks lag world by the most since 1998
 
 

滴滴調査

  投資家は配車サービスの滴滴グローバルとトラック配車を手掛ける満幇集団、求人アプリの看准に対する当局の調査結果を待っている。3社は今年、いずれも米国に上場した。ブルームバーグは7月、中国当局が滴滴に対して罰金や一部業務の停止、国有資本の投入など多岐にわたる罰則の可能性を検討していると報道。ダウ・ジョーンズ通信は先月、国家インターネット情報弁公室が滴滴と満幇、看准に香港上場を検討するよう提言し、調査結果が11月にもまとまる可能性があると報じた。

アントのIPO

  アリババグループ傘下のフィンテック企業、アント・グループの新規株式公開(IPO)が約1年前に突然中止になったが、同社のIPO計画が今後どうなるかはまだ分からない。香港メディアはアリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が最近、欧州を訪れたと伝えており、政府との関係改善が示唆されている。

Ant Deal Pulled

Chinese fintech giant could have set IPO record

Source: Bloomberg

Note: Based on Ant's estimated IPO

ビッグデータ

  中国はデータの管理において政府が中心的な役割を果たし、民間企業は政府の優先課題に従う必要があることを明確にしている。習近平政権はデータの国有化や企業向けのデータ管理の指針など、さまざまな案について議論しており、最終決定は、ほぼすべてのテクノロジー企業に大きな影響を及ぼす。

オンライン上の障壁

  工業情報省がテンセント・ホールディングス(騰訊)や北京字節跳動科技(バイトダンス)などのメディア企業に対し、競合他社のアクセスを認め、こうしたライバル会社の検索結果に自社コンテンツの表示を認めるよう要請することを検討しているとブルームバーグが先月報じた。これによりオンライン上の障壁がさらに取り除かれ、インターネット広告分野が一変する可能性がある。

原題:
Here’s Where Xi May Strike Next in China’s Regulatory Crackdown(抜粋)

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