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クレディS撤退の空白、米銀埋める構え-利益生むヘッジファンド業務

  • ドイツ銀もプライムブローカレッジのBNPパリバへの移管を進める
  • クレディSはアルケゴスのポジション破綻で55億ドルの損失を被った
A logo outside the Credit Suisse Group AG headquarters in Zurich, Switzerland, on Monday, Nov. 1, 2021. 

A logo outside the Credit Suisse Group AG headquarters in Zurich, Switzerland, on Monday, Nov. 1, 2021. 

Photographer: Thi My Lien Nguyen/Bloomberg

スイスの銀行クレディ・スイス・グループは、利益を生むヘッジファンドとファミリーオフィス顧客向けプライムブローカレッジ分野で、ウォール街の米銀と競争しようとした数少ない外銀の一つだった。だが今になって負けを認めたようだ。

  クレディ・スイスはプライムブローカレッジ業界で、欧州最大のプレーヤーだったが、一連のリスク管理の不備により、ビル・フアン氏のファミリーオフィス、アルケゴス・キャピタル・マネジメントのポジション破綻の際、55億ドル(現在の為替レートで約6250億円)の損失を被った。

  戦略の抜本的見直しを迫られたクレディ・スイスは4日、ヘッジファンドに資金や証券の貸し付けを行うビジネスからほぼ撤退すると発表した。同行の不在で生じた空白を米銀が埋める構えだ。

クレディS、投資銀でプライムサービス撤退-ウェルス事業統合

  ゴールドマン・サックス・グループモルガン・スタンレーJPモルガン・チェースは、昨年の収入が約150億ドル規模のプライムブローカレッジ業界で、既に大きなプレゼンスを持つ。シェア獲得を目指す他の米銀もライバル1行の撤退で恩恵を受ける可能性がある。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのシニアアナリスト、アリソン・ウィリアムズ氏は「クレディ・スイスの撤退は、シェア拡大を目指し関連部門に投資してきたバンク・オブ・アメリカ(BofA)やシティグループのグローバルエクイティーへの野心をかきたてるだろう」と指摘した。

  2019年に株式トレーディング業務からおおむね撤退すると発表したドイツ銀行は、プライムブローカレッジ部門の仏銀BNPパリバへの移管を進めている 。アルケゴスのポジション破綻でやはり巨額の損失を出した野村ホールディングスも、米国と欧州でキャッシュ・プライムブローカレッジのサービス提供をやめたという。

野村、米欧キャッシュ・プライムブローカレッジから撤退-関係者

 

American Dominance

Credit Suisse exit could add to U.S. prowess in prime-broker industry

Source: Bloomberg Intelligence

Note: data from 1H 2020

 

原題:
Credit Suisse Hedge Fund Exit Cedes Ground to Wall Street Rivals(抜粋)

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