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OPECプラス、追加増産を見送り-バイデン氏の圧力に屈さず

更新日時
  • 12月に生産を日量40万バレル引き上げる従来計画を承認
  • バイデン政権、戦略石油備蓄の放出是非で判断迫られる
OPEC (Organization of the Petroleum Exporting Countries) organization logo. (Photo by STR/NurPhoto via Getty Images)

OPEC (Organization of the Petroleum Exporting Countries) organization logo. (Photo by STR/NurPhoto via Getty Images)

Photographer: NurPhoto/NurPhoto

石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は、減産計画を徐々に解除する従来方針を維持した。増産の加速を求めたバイデン米大統領の圧力には屈しなかった。バイデン氏は今後、戦略石油備蓄(SPR)を放出するかどうかの選択を迫られる。 

  OPECプラスは4日の会合を早々に終了し、12月に生産を日量40万バレル引き上げる計画を承認した。多くの石油消費国はこのペースでは需要を満たせないとしており、米国は最大2倍のペースでの増産を求めている。

  OPECプラスの決定に対し、ホワイトハウスは即座に反応。経済を守るために「あらゆる手段」を検討するとあらためて表明した。こうした動きを受け、早い時間帯には上昇していた原油先物は下落に転じ、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は午後1時過ぎの時点で前日比0.8%安となった。

  米国家安全保障会議(NSC)の報道官は、「世界中が回復に向かうこの重要な時期に、OPECプラスは持てる能力やパワーを使う気がないようだ」と指摘。「今こそ主要産油国はエネルギー価格を安定させ、高物価が現在の世界経済の回復を妨げることがないようにすべきだ」と述べた。

Strategic Withdrawal

The U.S. is already reducing its strategic oil stockpile

Source: Energy Information Administration

  原油の需給を巡る今後数週間の動向は、エネルギー価格の高騰で打撃を受けている世界経済や、国内のインフレ高進に伴って求心力が低下しているバイデン氏の内政課題に大きな影響を及ぼすとみられる。

  OPECプラスは声明で、「安定的かつバランスのとれた石油市場を確保する」ための合意だと説明。一部エネルギー市場での「極端なボラティリティーと不安定さ」を指摘しつつ、それらの問題は「石油市場の境界線外」にあると結論づけた。 

原題:OPEC+ Rejection Puts Solution to High Oil Price in Biden’s Hands(抜粋)

(米国の反応とサウジの見解を追加して行進します)
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