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温暖化対策にコミットする世界の金融企業、合計規模130兆ドルに拡大

  • 金融機関など450社以上がGFANZに加盟、4月の発足から急拡大
  • 化石燃料への資金提供はなお大規模、加盟企業に停止は義務付けず

世界の金融資産の40%を占める銀行と資産運用会社が、パリ協定で打ち出された目標の達成を約束した。地球の温暖化がますます緊急性を強める中、イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー前総裁らが創立した「グラスゴー・フィナンシャル・アライアンス・フォー・ネットゼロ」(GFANZ)に賛同する金融機関が増えている。

  GFANZが3日発表した進展報告書によると、グループに加わった企業はいまや450社を超え、参加企業の金融資産は130兆ドル(約1京4800兆円)と、今年4月に発足した当時の約70兆ドルからほぼ倍増した。

  参加企業は科学に基づくガイドラインを使用して2050年までに排出量の実質ゼロを達成することや、30年の中間目標を設定することが義務付けられている。GFANZは3日、ブルームバーグ・ニュースの親会社ブルームバーグ・エル・ピーの創業者で過半数株主でもあるマイケル・ブルームバーグ氏が、カーニー氏と共同議長に就任すると発表。両氏は共同署名の論説で、気候変動対策の成功には民間セクターの貢献が欠かせないと強調した。

  

COP26 Climate Change Talks - World Leader's Summit - Day One
1日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じたカーニー前イングランド銀行総裁
Source: Bloomberg

 

  GFANZは数字だけ見れば規模が大きいが、約束の内容については懐疑的な見方もある。フランスの非営利団体リクレーム・ファイナンスによると、GFANZを構成する下部連盟はどれも、化石燃料拡大への資金提供停止をメンバー企業に義務付けてはいない。2015年のパリ協定締結以来、世界の銀行から石油やガス、石炭開発に提供された資金は4兆ドルに上り、今年分だけで5000億ドルに達することがブルームバーグのデータで示されている。

 

原題:
Carney Unveils $130 Trillion in Climate Finance Commitments (3)(抜粋)

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