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シンガポール通貨庁長官、インフレリスクに対し「行動する準備」整う

  • リスクバランスはインフレにシフト、供給の混乱長期化がリスク要因
  • 先月の政策バンド傾斜引き上げ、「意図的に小幅」に-成長リスクで

シンガポール通貨庁(MAS、中央銀行)のメノン長官は、インフレ加速の兆候を注視しており、行動する準備ができていると表明した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を乗り切るため並々ならぬ努力を重ねてきた世界の政策担当者が、物価上昇に再び照準を定めつつあることを浮き彫りにしている。

  メノン氏は2日放映されたブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「全体として、リスクバランスはインフレの方向にシフトしていると言える」との見方を示し、「われわれは物価上昇のリスクにしっかりと注意を払っていく。行動する準備はできている」と語った。

  世界各国・地域の中銀と同様に、MASはコロナ禍が引き起こした一時的な問題よりも、物価上昇が持続的な問題となる兆候を注意深く見守っている。MASは10月、サプライチェーンと労働市場の混乱が消費者物価を押し上げている兆しを受け、金融政策を引き締めた。

シンガポール通貨庁、政策バンド傾斜小幅上げ-変動幅と中心値維持

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メノン長官
Source: Bloomberg

  メノン氏は、供給サイドの混乱が長引けば長引くほど、インフレ期待が高まり、高インフレが長期化するリスクがあると指摘。「それは大きな不確定要素であり、リスク要因だ」と述べた。

  先月の為替レート政策バンドの傾斜引き上げについては、「成長へのリスクが消えておらず、インフレは手に負えないというわけではないため、意図的に小幅な上げにとどめた」と説明。今後数四半期にわたり成長とインフレの軌道を見守っていくとした上で、「政策面について、現時点では何の予断も持っていない」と付け加えた。

ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語るシンガポール通貨庁のメノン長官
Source: Bloomberg

原題:
Singapore Central Bank ‘Ready to Act’ Against Inflation Risks(抜粋)

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