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米金融規制当局、ステーブルコイン巡り議会に法整備訴え-報告書発表

  • 金融市場に関する大統領作業部会の報告、規制に向けた最初の一歩に
  • 発行企業を対象とする資本規制の権限付与などを議会に呼び掛け

金融市場に関する米大統領作業部会(PWG)は1日、法定通貨などの資産価値に連動するテザーをはじめとするステーブルコインについて、米経済の脅威となりかねない可能性を指摘し、急速に成長する市場に関する法整備を議会に呼び掛ける報告書を発表した。規制に向けた最初の一歩となる。

  PWGと連邦預金保険公社(FDIC)、通貨監督庁(OCC)は報告書で、ステーブルコインの発行企業を対象とする資本規制や常時の監督の権限を金融規制当局に付与するよう、議会に提言した。また議会の行動がない場合、ステーブルコインが金融安定性へのシステミックな脅威となるかどうか金融安定監視評議会 (FSOC)が調査する可能性も指摘した。

Short-Term Increase In U.S. Debt Ceiling Passes Senate
米財務省
Photographer: Stefani Reynolds/Bloomberg

  26ページに及ぶ報告書は1300億ドル(約14兆8200億円)に上るステーブルコイン市場と、ステーブルコインによって支えられる暗号資産(仮想通貨)の業界にとって転換点を意味する。これまでほとんど規制・監督の対象となってこなかった同業界に対し、そうした時代が終わりつつあるとの明確なメッセージとなる。

  報告書は「ステーブルコインの急成長により、こうした作業の緊急性が高まっている」とした上で、行動しなければ利用者や金融システム、経済全般への十分な保護のないまま、広範な支払い手段としてステーブルコインが成長するリスクがあると警告した。

  イエレン財務長官が主宰するPWGのメンバーの1人であるパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は報告書について、ステーブルコインに関する「リスクと規制上の空白を慎重に評価」するものだとし、「支払い手段としてのステーブルコインを対象に包括的な規制の枠組みを設ける提言を支持する」との声明を発表した。 

原題:Stablecoin Risk Spurs U.S. Agencies to Seek Power for Crackdown、Powell Backs Call for Regulatory Framework for Stablecoin(抜粋)

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