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米国債市場の流動性悪化、他市場への「波及リスク」警戒を-BofA

  • 短期債利回りの急上昇でイールドカーブは極端にフラット化
  • レバレッジ系ファンドの一部でリスクテーク能力弱まる

先週の米国債相場の乱高下は2020年3月と比べれば大したことはないと見えたかもしれないが、軽くあしらうのは間違いだ。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストらがこう警告した。

  消費者物価上昇への対応として早期利上げが行われる可能性が織り込まれつつある中、短期債利回りの急上昇でイールドカーブは極端にフラット化。金利重視型のレバレッジ系ファンドの一部が大きな損失を被り、これらファンドのリスクテーク能力を弱めたと、同行のマーク・カバナ、ラルフ・アクセル、メガン・スワイバーの3氏は10月29日付のリポートで指摘した。 

  3氏は「現在、流動性を巡る緊張は米国債市場に限定されているが、他市場にも波及する恐れがある」と分析。「実質金利が大幅上昇すれば高リスク資産の価値を脅かす可能性」があり、インフレ連動米国債(TIPS)の流動性枯渇は特に懸念すべきだとした。

Treasury liquidity was tested last week amid tightening bets
米20年債のビッド価格とオファー価格のスプレッド
ブルームバーグ

  エネルギー価格の高騰がインフレ懸念をあおり、米金融当局が来年にも利上げするとの観測が強まったことから、10月に米国債イールドカーブはフラット化。先週は20年債の発行再開以降では初めてとなる20年債と30年債のイールドカーブ逆転が起きた。

  このことは「なおも脆弱(ぜいじゃく)な」米国債市場の環境をこれまで以上に如実に示すが、7年債やTIPS、2年債先物でも「流動性が悪化」したとストラテジストらは指摘した。

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原題:
Worsening Treasury Liquidity Poses ‘Spillover Risk,’ BofA Says(抜粋)

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