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パウエル議長を悩ます米経済1970年代以来の「不足」-FOMCで討議

  • 10月公表ベージュブック、「不足」の言葉がさまざまな形で70回登場
  • 供給混乱が一時的なものか、インフレ高進につながるものかを判断へ

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今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合は、米経済が1973年の石油危機以降で最も広範な供給制約に直面していると消費者や企業が懸念する中での開催となる。

  パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長らは2、3両日の会合で、サプライチェーンの混乱が局地的で一時的なものか、あるいはより長期にわたる逆風であって、需給不均衡が続いた場合はインフレをあおることになるのかどうかについて、難しい判断を迫られる。

  カリフォルニア州ロサンゼルスやジョージア州サバンナなどの港湾は混雑し、半導体など製造業の主要材料は調達に支障が生じている。商品相場は急騰し、一部の雇用主は非熟練労働者の確保にさえ苦慮している状況だ。ただ、全米どこも同じ問題を抱えているわけではない。マサチューセッツ州ボストンやカリフォルニア州オークランドの港は、貨物の積み降ろしが比較的スムーズになったと明らかにしている。

  FRBが10月20日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、12地区連銀のうち10連銀が労働者や投入資材、製品など何らかの不足に対する懸念を報告した。「不足」という言葉はさまざまな形で70回登場。6つの連銀は「ボトルネック」という言葉を使い、大半は「著しい価格の高騰」を指摘した。

米地区連銀報告、経済は緩慢ないし緩やかに拡大-供給に制約

No Shortage of Mentions

Frequency of the Fed’s referrals to ‘shortage’ in the Beige Book stays elevated

Source: Federal Reserve’s Beige Book, Bloomberg calculations

  メットライフ・インベストメント・マネジメントによると、ベージュブックで「不足」という言葉が使われた回数は1970年代の初頭以降で最多近辺だった。

  アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「経済が明らかに供給制約に陥っており、一部の人たちは新型コロナウイルス感染が拡大している中で仕事をするのをためらっているというケースがある」と指摘。その上で「供給混乱の一部には、需要が異例に高水準であることも作用している」と述べた。

原題:
Fed Confronts Economy With Most Widespread Shortages Since 1970s(抜粋)

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