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ドル・円上昇、自民党の絶対安定多数受けた株高支え-114円台前半

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は上昇した。前日投開票の衆議院選挙で自由民主党が単独で国会を安定的に運営できる「絶対安定多数」の議席を維持したことを受けて日本株が上昇し、リスクオンの円売りが優勢になった。

 
  • ドル・円は午後3時17分現在、前週末比0.3%高の114円23銭。ここまでの取引では113円90銭を安値に一時114円31銭まで上昇
ドル・円と日経平均先物の推移
 
 

市場関係者の見方

マネックス証券資産形成推進室の相馬勉債券・為替トレーダー

  • 相場は総選挙を受け、岸田政権も当面は安泰、金融政策も変わらないということで安心感。ドル・円、クロス円は株高を好感している
  • 今週は米国や豪州、英国で金融政策があり、米雇用統計などもあるため、イベントを控えて動きづらさはありそう
  • ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)で比較的強気なコメントが期待されている部分もあり、そういったことも織り込んでいるとみられ、ドル・円は押したところは買っていく形でじり高に
  • 今週のイベントをこなす中で、115円の節目を超えられるかが焦点。115円を超えると、年初からのレンジ切り上げが意識され、より底堅い動きになっていきそう

みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト

  • 総選挙の結果を受けて朝方から日経平均先物が上昇、リスクオンの円売りでスタート。ただ、今年の高値(114円70銭)が18年の高値(114円73銭)や115円の心理的節目に近く伸び悩み
  • 今週は米ISM製造業景況感指数を皮切りに、豪中銀、FOMC、英中銀、米雇用統計とイベントが続く。株高だけでは円売りが続きづらい
  • FOMCはテーパリングの先の利上げを占ううえで物価や景気についてどういう見解を示すか。そこを見極めないとドル・円が年初来高値を超えるのは難しそう

三菱UFJ銀行の関戸孝洋チーフジャパンストラテジスト

  • ドル・円はベーシススワップが広がる中、実需の円売り需要が強さが示されており、下値は固い。対外投資が期待される状況から小幅強気の見方、目先は116円が上値めどに

背景

  • 衆院選(定数465)は10月31日に投開票され、自民党は議席を減らしたものの単独で261議席と「絶対安定多数」を維持した。公明との連立与党では293議席となり、岸田文雄政権が信任された格好
  • シカゴマーカンタイル取引所(CME)国際通貨市場(IMM)の先物取引非商業部門の円の売り越しは10月26日時点で10万7036枚と2018年12月以来の水準に拡大
  • 今週の主な予定:
    • 10月の米ISM製造業景況感指数(1日)
    • 豪中銀金融政策決定会合(2日)
    • 10月の米ADP雇用統計(3日)
    • 10月の米ISM非製造業景況感指数(3日)
    • 米FOMC(2~3日)
    • 英中銀金融政策委員会(4日)
    • 10月の米雇用統計(5日)
  • 日経平均株価は前週末比754円高で取引を終了。米主要株価指数先物は上昇
  • 米10年国債利回りは時間外取引で前週末比1ベーシスポイント(bp)上昇の1.56%台
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