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中国国有の大手銀行、7-9月も利益回復続く-不良債権比率が低下

  • 工商銀の7-9月決算、純利益が11%増加した
  • 中国銀と農業銀、建設銀の増益率は13-16%

資産規模で世界最大の銀行、中国工商銀行など中国国有の大手銀行は7-9月(第3四半期)も利益が回復した。国内不動産市場の混乱が広がっているものの、与信需要が拡大し資産の質が向上した。

  工商銀が10月29日発表した7-9月決算では純利益が11%増加。中国銀行中国農業銀行、中国建設銀行の増益率は13-16%となった。全行で不良債権比率が昨年末から低下した。

  ただ、野村ホールディングスの陸挺氏らエコノミストは先月25日のリポートで、「中国の不動産セクターと経済全体が著しく減速し、債務不履行と不良債権がさらに増加するという見通しを維持している」と指摘。「力強い成長への逆風に対処するため、中国政府が金融・財政緩和を強化すると見込んでいるが、不動産セクターと炭素排出量が多くエネルギー集約度の高い産業に対する前例のない引き締め措置を緩める可能性は低いだろう」との見方を示した。

  中国の銀行が抱える不動産セクター向けの融資残高は9月時点で51兆4000億元(約917兆円)余りと、1年前に比べ7.6%増加。公式データによると、不動産セクターへのエクスポージャーは他のどの業界よりも多く、中国の総貸し出しの約27%を占めている。

7-9月の純利益
  • 工商銀:883億元(前年同期799億元)
  • 農業銀:644億元(同566億元)
  • 中国銀:507億元(同448億元)
  • 建設銀:789億元(同682億元)

  シティグループによれば、全体的に中国の銀行システム資産は昨年末までに約41%が直接的もしくは間接的に不動産セクターに関係している。不動産価格の下落は関連セクターのデフォルト(債務不履行)率上昇と担保価値低下により、資産の質に悪影響を及ぼす恐れがある。

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原題:China’s Mega Banks Extend Profit Gains on Easing Bad Loans (2) (抜粋)

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