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与党で「過半数確実」、自民単独は「ギリギリ」と報道-衆院選

更新日時
  • 立憲は「議席を増やす勢い」、維新は「3倍以上に増やす見通し」
  • 「与党で過半数確実なら信任をいただいたと受け止めたい」と首相
Japan's General Election As Ruling LDP Set To Win With A Reduced Majority
Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg

衆院選(定数465)は31日午後8時に投票が締め切られ、自民・公明両党で過半数の233議席が確実な情勢だ。NHKが報じた。

  自民単独では過半数は「ギリギリの情勢」としている。自民は、解散前は276議席と単独で国会を安定的に運営できる絶対安定多数(261議席)を超え、連立を組む公明と合わせると305議席を占めていた。

  立憲民主党は「議席を増やす勢い」、日本維新の会は「3倍以上に増やす見通し」という。

 自民立民公明共産維新国民
今回の衆院選212 - 25399 - 14127-358-1434-477-12
選挙前2761092912118

出所)NHK、午後8時

  自民の単独過半数について、朝日新聞は「確保の勢い」、読売新聞は「うかがう」としている。

  岸田文雄首相は勝敗ラインとしていた与党で過半数が確実であれば、「信任をいただいたと受け止めたい」 と話した。議席の減少による政権運営への影響については「丁寧に対応を考える」と述べるにとどめた。閣僚や党役員の交代は考えていないという。

  規模は明言しなかったものの、経済対策を盛り込んだ補正予算を年内に成立させる意向も表明。早期の日米首脳会談にも意欲を示した。  

Japan's Prime Minister Fumio Kishida Campaigning Ahead of Election
岸田首相
 

  三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは、自民が単独過半数割れとなれば「長期政権への期待が大きく後退し、週明けは株安で反応する」との見方を示した。議席数の減少幅によって「株価下落の度合いも変わってくる」という。

  立憲と共産など野党が小選挙区で候補者の一本化を進めたことで、各地で事実上の与野党一騎打ちの構図となり、接戦が繰り広げられた。総裁選で勝利した岸田首相が政権発足から10日で解散に踏み切り、投開票まで17日間の短期決戦だった。

  新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ日本経済の立て直しに向け、与野党ともに現金給付や減税など「分配」政策を競った。安倍・菅政権の4年間の政権運営に加え、外交・安全保障政策が大きく異なる野党間の連携をどう評価するかについても注目が集まった。

  元自民党職員で政治評論家の田村重信氏は議席を減らした要因として、コロナ禍での経済の悪化に加え、派閥の論理で総裁を選んだことへの反発が大きいと分析する。岸田首相は来年夏の参院選に向けて「内閣支持率が下がったりすれば、岸田首相では戦えないという声が上がる可能性があり、これからのやり方にかかっている」との見方を示した。

(岸田首相の発言を追加します)
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