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ECB政策委員会、23年のインフレ見通しで一致せず-関係者

  • 来年は2%超で一致、23年も同水準にとどまるかで意見割れる
  • チーフエコノミストのレーン氏、23年は再び目標下回ると主張

欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバーは来年のインフレ率が目標の2%を超えると見込むものの、23年もその水準にとどまるかを巡り意見が分かれている。事情に詳しい関係者複数が明らかにした。この議論はECBのフォワードガイダンスの根幹に関わる。

  非公開の協議内容だとして匿名を条件に語った関係者らによると、28日の政策委員会会合ではチーフエコノミストのレーン理事がインフレ軌道は来年以降に目標値を下回る水準に戻り、基調的な物価上昇圧力も十分に強くないだろうと主張。これに対し、数人の委員は同水準を上回る可能性があると反論、二次的な効果が発生するリスクもあると指摘した。

  

Watching Price Pressures

The ECB in September predicted that inflation will average 1.5% in 2023

Source: Eurostat, ECB

  市場が現在織り込む来年の利上げについては、根拠がないとの見方で委員全員が一致したと関係者らは述べた。

  12月の会合でECBが提示する新たな経済予測には、2024年の見通しが初めて盛り込まれる。経済予測は消費者物価の新たな目標とともに、ECBのフォワードガイダンスの基礎になるだけに、インフレ見通しを巡る議論は重要性を持つ。

  フランス銀行(中央銀行)のビルロワドガロー総裁は、1年から1年半の間にインフレ率が目標の2%となる見通しが示されない限り、利上げは考えられないと述べていた。ガイダンスでは、インフレ率が同水準を「持続的に」上回り続けることを求めている。

  ECBの報道官は28日の議論についてコメントを控えた。

ラガルド総裁、来年の利上げ観測打ち消し-ガイダンスに一致せず
 

原題:
ECB Sees Inflation Above 2% Next Year Though Can’t Agree on 2023(抜粋)

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