コンテンツにスキップする

イールドカーブ不吉な警告、フラット化進行-各中銀は火消しに動くか

  • 米国の5年債と30年債の利回り格差は20年3月以来の水準に縮小した
  • 英30年国債利回りも発行計画縮小受け20年3月以降で最も大きく下げ

世界各地のソブリン債イールドカーブのフラット化が27日に進行し、経済成長減速を予兆する不吉なシグナルを各国・地域中央銀行に送った。

  各国中銀による緩和縮小やその構えが促す長短利回りの格差縮小は27日に勢いを増した。英政府の発行計画縮小に伴い同国の30年国債利回りは2020年3月以降で最も大きく下げ、米国の30年国債利回りも一時11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下した。

  この日はカナダ銀行(中銀)も債券購入プログラムの突然の停止を発表。オーストラリアの7-9月(第3四半期)コアインフレ率の予想を上回る上昇が金融引き締め観測を促し、ドイツ政府もサプライチェーン逼迫(ひっぱく)の結果として成長見通しを下方修正した。

  それら全てが、金融引き締め見通しが強まるグローバル債券市場が大きく動く引き金となった。ブラジル中央銀行も1.5ポイント利上げを決定し、12月の同幅の追加利上げ見通しを示しており、28日の欧州中央銀行(ECB)政策委員会の動向次第では、相場の変動がさらに強まりかねない。

  アバディーン・アセット・マネジメントの投資ディレクター、ジェームズ・アシー氏は「大局として見れば、コストプッシュインフレとインフレ期待のかなり大きな上昇に対応し、中央銀行が著しくタカ派色を強める可能性に投資家は直面せざるを得ない。中銀は火を付け、そしてガソリンを注いだ。彼らは今それに対処する必要がある」と指摘した。 

  27日の米国債市場で、30年債利回りは7月以降で最も大幅に低下し、約1カ月ぶりに2%を割り込んだ。その結果、5年債との利回り格差は78bp前後と20年3月以来の水準に縮小した。

 

Gap between long- and short-term rates are collapsing globally
 
 

 

原題:
Bond Curves Flash Warning on Growth as U.S., U.K. Yields Slide(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE