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日本株は続落、米利上げ前倒し観測で金融に売り-円高で輸出関連安い

更新日時

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東京株式相場は続落。米国が利上げを前倒しするとの観測が強まり、悪影響への懸念が高まった。景気の先行きを反映する米長期金利が低下した一方で、短期金利は上昇。銀行や保険などの金融株に利ざやが悪化するとみた売りが出た。外国為替市場で円高が強まる中、電機や機械といった輸出関連株が安かった。日本銀行は正午前に金融政策と経済見通しを発表したが、相場への影響は限定的だった。東証1部の売買代金は概算で5兆699億円。TOPIXの浮動株比率変更に伴う売買で商いが膨らんだ。

  • TOPIXの終値は前日比14.15ポイント(0.7%)安の1999.66
  • 日経平均株価は278円15銭(1%)安の2万8820円09銭
TOPIXの推移
 
 

市場関係者の見方

岡三アセットマネジメントの前野達志シニアストラテジスト 

  • 日銀の政策決定会合は予想通りの政策据え置きで驚きはなかった。22年度の経済見通しを上方修正しているが世界的な流れで、国際通貨基金(IMF)も修正しているので想定内だ
  • 日本株に勢いがないのは、衆院選で与党が過半数を確保できたとしても、政策自体に期待ができないとの見方が出ている可能性がある

三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジスト

  • 日銀は2021年度の国内総生産(GDP)成長率と物価見通しを引き下げたが、事前の想定通り。悪材料としては織り込み済みで、金融緩和スタンスが当面維持されそうという意味では、むしろ株式相場にとってプラスに働く
  • 企業の決算シーズンが始まり個別銘柄の株価が大きく上下に動くうえに、週末には衆院選を控えて投資家は積極的に動きにくい。選挙結果では与党の減少議席数が大きいほど岸田政権の推進力が低下し、長期政権への期待後退に伴い株式相場にマイナスの影響があるだろう

東証33業種

下落率上位鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼、保険、精密機器、非鉄金属、医薬品
上昇率上位その他製品、空運、水産・農林、化学、金属製品、不動産

背景

  • 日銀が21年度経済見通し下方修正、22年度は上げ-供給制約を警戒
  • 米耐久財受注、9月は前月比0.4%減少-市場予想1.1%減
  • カナダ中銀、利上げ時期見通しを前倒し-債券購入プログラム終了
  • 米国市況】S&P500とダウ平均反落、長期債上昇-成長懸念で
  • ドル・円相場は1ドル=113円台半ばで推移、前日の日本株終値時点は114円10銭
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