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中国が非難-米国務長官、台湾の国連参加支援を各国に求める

更新日時
  • 台湾には国連に加盟する権利はない-国務院台湾事務弁公室報道官
  • 米中関係に巨大なリスクがもたらされる-中国外務省報道官

中国政府は27日、台湾の国連機関での役割拡大を求める米政府の取り組みを批判し、半世紀前に国連から追放された台湾が国連に加わる「権利はない」と主張した。

  国務院台湾事務弁公室の馬暁光報道官は定例記者会見で、国連は「主権国家から成る国際的な政府組織」だと指摘。「台湾は中国の一部だ。中華人民共和国が中国全体を代表する唯一の合法政府であり、台湾には国連に加盟する権利はない」と述べた。

  馬報道官の発言は、ブリンケン米国務長官が各国に対し米国と共に国連における台湾の役割拡大支援に取り組むよう呼び掛けたことを受けたものだ。台湾は「米国頼みの独立という空想を捨てるべきだ」とも馬報道官は話した。

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ブリンケン米国務長官
 

  

  中国外務省の趙立堅報道官は同日の定例記者会見で、ブリンケン長官が26日に発表した台湾に関する声明は米中両政府間の「一つの中国」という理解に反しているとの認識を示し、「米国が台湾カードを切り続けるのなら、確実に状況が一変し、中国と米国の関係に巨大なリスクがもたらされる」と語った。

  中国共産党の機関紙、人民日報系の環球時報は27日の論評で、米国が台湾に関係する「新たな攻撃」を始めたと非難。ブリンケン長官は台湾への米国のアプローチを更新しようとしていると批判した上で、こうした展開を受けても中国は台湾問題について「1インチ」たりとも引かないとし、米国の求めにほとんどの国連加盟国が注意を払うことはないだろうとの見方を示した。

  環球時報によれば、ブリンケン長官は「米国の『価値観外交』は全能であると信じており」、「米国のソフトパワーの高圧的なエネルギーを過大評価」している。

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  ブリンケン長官は声明で、「台湾の排除は国連とその関連機関の重要な活動を損なうものであり、その全てが台湾の貢献から大きな恩恵を受ける立場にある」と指摘。「台湾が過去50年間のほとんどの期間において一部の国連専門機関にしっかりと参加してきたという事実は、国際社会が台湾の貢献に価値を置いている証左だ」とコメントした。

  ブリンケン長官は、台湾の空港を毎年、何千万人という旅行者が利用するにもかかわらず、台湾は国際民間航空機関(ICAO)に加わっていないと説明。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)への「台湾のワールドクラスの対応から学ぶべきことが多いものの」、台湾は世界保健機関(WHO)の世界保健総会(WHA)にも参加していないと訴えた。

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原題:China Warns U.S. Support for Taiwan Poses ‘Huge Risks’ to Ties(抜粋)

(4段落目に中国外務省の記者会見を追加して更新します)
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