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ファナック、今期営業利益を下方修正ー半導体など部品不足響く

更新日時
  • 今期営業利益計画は従来比8.7%減の1775億円-市場予想下回る
  • 少なくとも半年程度は先行き不透明な状況が続く-山口社長

ファナックは27日、今期(2022年3月期)の連結営業利益計画を従来比8.7%減の1775億円に下方修正した。ブルームバーグが集計したアナリスト21人の予想平均2107億円を下回った。

今期業績計画
  • 売上高:7089億円(従来計画7276億円)-市場予想7347億円
  • 営業利益:1775億円(同1944億円)-市場予想2107億円
  • 純利益:1508億円(同1560億円)-市場予想1654億円

  発表によると、下方修正の理由は、旺盛な需要が見込まれる半面、半導体などの部品の不足により先行き不透明な状況が続くため。前期比では58%の増益となる。業績予想の前提となる為替レートは、1ドル106.12円から1ドル107.40円に、1ユーロ126.74円から127.95円へといずれも円安に修正した。

  山口賢治社長は記者会見で、「これだけの半導体不足は過去に経験がない」と述べ、少なくとも半年程度は先行き不透明な状況が続くとした上で、部品不足には代替品の調達や設計変更などで対応していると説明。一方、ロボットや数値制御(NC)装置の需要は今後さらに拡大するとみており、大型投資の可能性にも言及した。

  同時に発表された7-9月期(第2四半期)の連結営業利益は前年同期比97%増の419億円となり、ブルームバーグが集計したアナリスト7人の予想平均543億円を下回った。山口氏は第2四半期の状況について「8、9月を中心に特定の部品が非常に厳しい状況があった。そこの生産が増やせなかった」と話した。

7-9月期業績
  • 売上高:1662億円(前年同期比37%増)-市場予想1882億円
  • 営業利益:419億円(同97%増)-市場予想543億円
  • 純利益:384億円(同約2倍)-市場予想449億円

  ファナックは決算発表と同時に、上期の配当を1株当たり246円02銭にする方針を決定した。同社は配当性向60%を基本方針に配当を実施している。

  ファナックは、工作機械に組み込むNC装置で世界シェアトップ。ブルームバーグのデータによると、トヨタ自動車や韓国サムスン電子、台湾の鴻海精密工業など世界的な自動車、テクノロジーメーカーを顧客に抱え、工場の自動化に欠かせないFA関連機器や産業用ロボットを生産している。

BlendTec Blender Facility Ahead Of Markit Manufacturing Figures
ファナックのロボットアーム
Photographer: George Frey/Bloomberg
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(会見の内容を追加し記事を更新しました)
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