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債券市場がタカ派の中央銀行に警鐘、イールドカーブがフラット化

  • フラットなカーブは景気回復への懸念を示唆
  • 再び緩和しなければならない状況に陥る可能性高い-シティ

世界の中央銀行が記録的な低水準からの金利引き上げに近づく中、債券市場の伝統的な指標は成長に関する警告を発している。

  トレーダーは向こう1年に、英国やニュージーランド、韓国などの国々で合計171ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げを想定している。一方、債券市場ではイールドカーブがフラット化し、中銀による景気支援の急速な引き揚げは回復を損ねるとの懸念が示されている。

Behind Curves

Yield curves have been flattening in South Korea, U.K. and New Zealand

Source: Bloomberg

NOTE: Three- and 10-year notes are used to compute South Korea's spread. Other countries refer to two- and 10-year securities

  イールドカーブが景気に関して発するシグナルは、10年以上にわたる中銀の債券購入によってゆがめられてはきた。しかし経済成長に関する他の指標も成長鈍化を示唆し、ウォール街ではスタグフレーションが話題に上っている。急速な引き締めが実施されれば、大きな過ちとなるのではないかと投資家は懸念する。

  シティグループ のG10外為戦略グローバル責任者、エブラヒム・ラーバリ氏は「予想外の成長下振れは恐らく、インフレの上振れよりも長続きするだろう」と指摘。「中銀が少しの間だけタカ派になるものの、1年かそこらで再び緩和しなければならない状況に陥る可能性は高い」と述べた。

  通貨も下落

  この懸念は英国で特に深刻だ。トレーダーは2022年末までに100bp以上の利上げを織り込んだ。今世紀で最も積極的な利上げサイクルになるが、成長への懸念からポンドは売り込まれ9月終盤に年初来安値を付けた。その後回復しているものの、トレーダーは利上げが成長と為替相場に意味するところを憂慮している。

  韓国ウォンとニュージーランド・ドルも利上げにもかかわらず下落。新興市場通貨は現地通貨建て債の平均利回りとの比較で20年3月以来の低水準となり、投資家が利上げの利点よりも成長減速とインフレ加速の組み合わせを懸念していることを示している。

 

原題:
Bond Market Is Sending Growth Warning for Hawkish Central Banks(抜粋)

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