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新興国株投資にようやく明るい兆し-力強い決算発表なら状況一変

  • 韓国のサムスン電子や中国建設銀行は今週、決算を発表する予定
  • 「国内リフレ」トレンドの恩恵を受ける株式を重視-ゴールドマン

新興国市場株への投資がようやく報われつつある。企業の利益見通しの明るさもあり、MSCI新興市場指数が週間ベースで3週連続の上昇となっている。

  新興国企業の利益は3年ぶりに見通しより良く、ブルームバーグの集計データによれば、平均利益はアナリスト予想を3.6%上回っている。韓国のサムスン電子中国建設銀行ロシアのズベルバンクなどが決算を今週発表する。

  中国当局の規制面での締め付けからスタグフレーションの脅威に至るリスクに苦しむ新興国株にとって、今は重要な局面だ。MSCI新興市場指数の年間成績は2018年以来の低迷だが、力強い決算発表となれば状況が一変する可能性もある。

Emerging-market companies exceed analysts' expectations for profits
 
 

  ミレーアセット・グローバル・インベストメンツの資金運用担当者マルコム・ドーソン氏(ニューヨーク在勤)は、一部セクターについて特に良好な見通しを抱いている。同氏の新興国株式ファンドは過去3カ月間、運用成績で競合ファンドの94%を上回っている。

  同氏は新型コロナウイルスの「ワクチン接種率が上昇し、経済活動も再開した。消費者関連の企業利益にプラスとなるだろう」と指摘。「新興国市場の金利が上昇し、引当金が減っており、これは銀行の利益にプラスなはずで、商品相場の急上昇はエネルギー・原材料企業にとってプラスだ」と述べた。

  MSCI新興市場指数のリターンが7-9月(第3四半期)にマイナスとなったのは、サムスン電子の弱さが大きく影響したが、同社が今月8日に発表した7-9月業績の暫定集計は、堅調な四半期決算を示唆。中国建設銀行の21年は10%増益と見込まれている。コンセンサス予測ではズベルバンクの7-9月は約3%増収となりそうで、さらなる上積みもあり得る。これら3社はいずれもMSCI新興市場株指数の保有トップ20内だ。

サムスン、7-9月は増益-半導体価格上昇や高価格スマホ好調で 

  ゴールドマン・サックス・グループは、MSCI新興市場指数が今後1年で1475に達するか現地通貨ベースで11%上昇すると予想。主に北アジア以外の新興国市場で「国内リフレ」トレンドの恩恵を受ける株式を重視している。

  ゴールドマンのストラテジスト、シーザー・マースリー氏はリポートで、「中国不動産市場と米金利政策によるマクロの逆風にもかかわらず、ここ数カ月は株価収益率(PER)の伸びとパフォーマンスが非常に安定しており、株式市場のこうした部分を目にして安心している」とコメントした。

原題:
Emerging Stocks Roar Higher on Signs of Best Earnings Since 2018(抜粋)

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