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インテル株急落、技術投資拡大で数年間は収益性悪化と見込む

更新日時
  • 7-9月粗利益率56%、向こう2年間は51~53%へ-CFO
  • データセンター部門、クラウド事業者からの収入落ち込む

世界最大の半導体メーカー、米インテルのパット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)は21日、同社を業界リーダーに復活させる取り組みに伴うコストを詳しく説明したが、投資家を満足させられなかった。株価は時間外取引で一時約9%下落した。 

  経営陣は製造技術への投資拡大を理由に収益性が向こう数年は悪化するとの見通しを示した。短期的にも、インテルの10-12月(第4四半期)見通し通りとなれば、売上高は前年に比べ3%減少し、粗利益率は6.5ポイント低下するほか、1株利益は約40%減少する。

  ゲルシンガーCEOの下でインテルが製品を早期に改良して市場シェア低下に歯止めをかけ、顧客が半導体を独自設計に切り替える動きを食い止められるか、投資家は注視している。今回の業績見通しは、同社製品や製造面での競争力向上に向けたCEOの取り組みが収益性を圧迫するとの懸念を強めた。

  ジョージ・デービス最高財務責任者(CFO)は電話会見で、技術投資を継続する方針を表明。粗利益率が向こう2年間は51ー53%になリ、その後で従来の水準である60-65%のレンジに向かって上昇し始めるとの見通しを示した。来年の設備投資額は最大280億ドル(約3兆2000億円)となり、2022年通期売上高は740億ドル以上と予想した。

  発表資料によると、10ー12月期の売上高は約183億ドルの見通しで、アナリスト予想平均とほぼ同水準。1株利益は一部項目を除いたベースで90セントの見通し。アナリスト予想平均は1.02ドルだった。粗利益率は53.5%を見込む。

  インテルの株価は時間外取引で一時50.75ドルに下落した。21日の通常取引終値は56ドル。

  7-9月(第3四半期)の純利益は68億2000万ドル(1株当たり1.67ドル)。売上高は192億ドル。粗利益率は56%と、市場予想平均の55%を上回った。インテルがスピンオフするメモリーチップ事業を除いた売上高は181億ドルで、予想に届かなかった。 

  データセンター部門では、クラウドサービス事業者からの収入が7-9月期に20%減少。アマゾン・ドット・コムやマイクロソフトといった顧客は半導体の自社生産にシフトしており、インテルがこうしたビジネスの一部を恒久的に失いかねないとの懸念が強まった。ただデータセンター事業全体の売上高は65億ドルと、市場予想と同水準だった。政府や企業の需要に支えられた。
 

Stock is trailing rally by semiconductor shares
 
 


 

原題:Intel Falls as Outlook Shows Costly Path to Regain Dominance (1) (抜粋)

 

(経営陣の業績見通しを追加し、株価を更新します)
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