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インフレ懸念が米国債利回り押し上げ、22年に2回の米利上げ織り込む

更新日時
  • 5年債の利回りは21日、20年2月以来の1.20%超え
  • 5年物のブレークイーブン・レートは04年以来の高水準に到達

米国債利回りは今週急上昇し、中期ゾーンの利回りは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まって以来の高水準に達した。インフレ加速懸念を背景にトレーダーらは2022年末までに2回の米利上げが実施されると織り込んだ。

  5年債の利回りは21日に20年2月以来の1.20%超えとなった。10年債利回りは1.70%を上回った。借り入れコストを低く抑えるという金融当局の決意を物価上昇が揺るがすとの見方から、インフレ連動債(TIPS)が名目債のパフォーマンスを上回った。

Yields climb toward pre-Covid levels as cost pressures build
 
 

  米5年債利回りは週初から10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇、21日には1.24%に達した。10年債利回りは12bp上昇。 市場は22年末までに約52bpの利上げを織り込んだ。これは2回の0.25ポイント利上げに相当する。

  BMOキャピタル・マーケッツのストラテジスト、ベン・ジェフリー氏は、米連邦準備制度による資産購入縮小開始がほぼ決まったことで焦点は利上げ時期になったとして、それが「イールドカーブのベリーの部分に表れている」と指摘。「次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合に向けてリスク資産が5年物利回り上昇にどの程度耐え得るか、市場のインフレ期待がどう反応するかを注視する必要がある」と述べた。

  BMOは初回利上げが22年終盤または23年序盤にあるとみているという。

  5年物TIPSのブレークイーブン・レートは21日に04年以来の高水準に達した。

  米市場の取引時間中には、5年物の名目利回りが11月末までに1.33%前後に上昇することを見込む1000万ドル(約11億4000万円)規模の取引があった。

原題:
Inflation Fears Wrack Bonds as Fed Seen Hiking Twice Next Year(抜粋)

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