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テスラ、7-9月売上高は市場予想に届かず-利益は予想上回る

更新日時
  • 半導体不足やサプライチェーン問題、港湾での物流停滞に言及
  • 収益性の主な指標である自動車事業の粗利益率は28.8%に拡大

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電気自動車(EV)メーカー、米テスラが20日発表した7-9月(第3四半期)決算では売上高がアナリスト予想を下回った。一方、利益は、業界全体の足かせとなっている半導体不足やサプライチェーン問題にもかかわらず市場予想を上回った。

  発表文によると、7-9月期の売上高は57%増の138億ドル(約1兆5800億円)で、市場予想平均の139億ドルに届かなかった。1株利益は調整後ベースで1.86ドルと、市場予想の1.67ドルを超えた。

  創業18年のテスラにとって9四半期連続の黒字となった。同社は港湾での物流停滞に加え、工場フル稼働への逆風となった輪番停電を乗り切った。   

Widening Margins

Tesla's gross margin from carmaking reached new highs last quarter

Source: Company reports

  テスラは発表文で「半導体不足や港湾での物流の目詰まり、輪番停電などさまざまな試練を受け、フルスピードで工場を稼働し続ける当社の能力に支障が出た」とした上で、「当社のサプライチェーン、エンジニアリング、生産の各チームは創造力、機敏性、柔軟性を生かしてこうした世界的な課題に対処してきている」と説明した。

  収益性の主な指標である自動車事業の粗利益率は規制クレジットの売却益を除いて28.8%に拡大した。 

Tesla Is Building A New Battery Factory On California
カリフォルニア州のテスラの工場(9月)
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

  アナリスト向けの電話会議には、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が2010年の上場以来初めて出席せず、代わりにザカリー・カークホーン最高財務責任者(CFO)が中心になって会見を進めた。マスク氏は7月、今後出席する可能性は低いと述べていた。

  カークホーンCFOはEVに対する消費者の関心は「深遠な目覚めだ」とし、「生産能力を最大化し需要に対応できるように全力を尽くしている」とした上で、「実際には生産能力を十分に速いペースで拡大できていない」と説明した。

  テスラは3大陸で事業拡大を進めており、テキサス州オースティンとベルリンの新工場は完成に近づいている。今月の株主総会でマスクCEOは本社をオースティンに移転すると表明した。

マスク氏、テスラは本社をテキサス州オースティンに移転へ

  7-9月の世界出荷台数は24万1300台と、過去最高を記録した。テスラは現在、カリフォルニア州フリーモントの工場で「モデルS」「モデルX」「モデル3」「モデルY」、上海工場で「モデル3」「モデルY」を生産。同期間の販売台数の96%超が「モデル3」と「モデルY」だった。 

テスラ、7-9月の出荷台数が過去最高を記録-24万1300台

  規制クレジットの売却益は2億7900万ドルと、前期の3億5400万ドルから減少。仮想通貨ビットコイン関連で5100万ドルの減損を計上した。

  テスラの株価は時間外取引で一時1%余り下落。通常取引終値はほぼ横ばいの865.80ドルだった。

原題:Tesla Shows Progress on Profit as Investors Seek Perfection (2)(抜粋)

 

(6段落目以降にCFOの発言を追加して更新します)
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