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ECBは政策手段の柔軟性維持するべきだ、危機後も-ビスコ氏

更新日時
  • 柔軟性は「予想外の衝撃への対応に役立つ」
  • ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語った

欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのビスコ・イタリア中銀総裁は、新型コロナウイルス危機後もパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の柔軟性の一部を政策手段の中に残すべきだとの考えを示した。

  同総裁はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「柔軟性を残すべきだと思う。購入プログラムをどう調整するか協議する必要があるのは確かだ」とし、柔軟性は「予想外の衝撃への対応に役立つし、再び生ずるかもしれない市場の分断化を阻止するのに寄与するだろう」と語った。

イタリア中銀のビスコ総裁が語る
 

 

  危機後のECB政策については、活発な議論がうかがわれる。ユーロ圏のインフレ率が3.4%とECB目標を大きく上回る中で、PEPPが計画通り来年3月に終了した後の政策についての決定は難しいものになる。

  ビルロワドガロー・フランス中銀総裁もPEPPの柔軟性の一部を将来の資産購入プログラムに残すことを検討すべきだと発言している。

ECB、PEPP後の資産購入にも柔軟性が必要な可能性-仏中銀総裁

  ビスコ氏は、欧州連合(EU)が発行する債券の購入上限を引き上げるという英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が週末に報じた案が「結局採用されるかもしれない」が、まだ議論が必要だと述べた。

欧州中銀、EU発行債の購入上限の引き上げを検討-英紙FT 

  インフレについてはビスコ氏を含め、多くの当局者が最近の加速は一時的なものとの見方を示しているが、賃金上昇につながれば経済に根を下ろすことになるとの警告も聞かれ始めた。スロベニア中銀のバスレ総裁は18日、「インフレ期待に変化が見え始める転換点に近づいていると思う」と発言。企業からの声や家計の期待の変化を指摘した。

  労働市場の一角で労働力不足と賃金上昇圧力、実際の賃金上昇という変化が見られるとも述べ、これらがより強力で恒久的なものになればインフレを一時的なものとして語ることはできなくなるだろうと話した。

  

 

 

Euro-Area Inflation Watch

Economists predict rates will fall below 2% in second half of 2022

Source: Bloomberg surveys of economists

原題:ECB’s Vasle Reiterates Inflation Is Transitory But Sees Risks、Visco Says ECB Should Keep Flexibility in Post-Crisis Era (1)(抜粋)

(最終2段落にスロベニア中銀のバスレ総裁の発言を追加します)
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