コンテンツにスキップする

トヨタ、11月生産は過去最高水準を計画-最悪期は脱した可能性

更新日時
  • 11月は昨年同月の83万台を上回る85-90万台の生産計画ートヨタ幹部
  • 今期生産計画の900万台達成は難しいとの声も-来期の挽回に期待

トヨタ自動車は15日、11月の世界生産が単月として過去最高に迫る水準を計画していると発表した。生産の足かせとなってきた東南アジアでの新型コロナウイルス感染拡大や世界的な半導体不足は改善に向かっており、これまでの減産分の挽回を目指す。

Toyota Factories and Headquarters as Chip Shortage Forces Production Cut
トヨタ本社(愛知県豊田市、8月23日)
 

  発表によると、トヨタの11月の生産台数は85万ー90万台となる見込み。トヨタの熊倉和生調達本部長によると、昨年同月の83万台を上回る水準で、単月での過去最高である2012年3月の87万台を超える可能性もある。

  トヨタは先月、コロナ禍や半導体不足の影響で今期(22年3月期)の生産台数見通しを「900万台レベル」に従来の930万台から引き下げた。トヨタの15日の発表によると、挽回のために同社は11月に「100万台レベル」の生産を目指していたが、部品不足の影響が一部残り、計画の下方修正を余儀なくされた。

  計画見直しに伴い、国内4工場で11月は1ー5日間の稼働停止を行う予定という。

  熊倉氏は部品の供給状況の改善により、挽回分を除いた通常生産レベルは確保できるようになってきたとし、「一番悪い時期は脱したのではないか」と述べた。12月以降の生産計画については調整中としながらも、足元の需要が強く、「高いレベル」を計画しているとした。

  トヨタは「900万台レベル」としている今期の生産台数の見通しは維持。東南アジアでのコロナに対する規制緩和が図られていることや9ー10月の減産幅が前回公表時から10万ー15万台縮小できる見込みであることが理由だという。熊倉氏は、今期業績見通しへの影響についてはコメントを控えた。

  SBI証券の遠藤功治シニアアナリストは、自動車各社が減産分を挽回するために部品の取り合いになることが予想される中、900万台の達成は「可能性としては難しい」と指摘。一方で、米国や中国など主要市場の堅調な需要を背景に減産分は来年度に生産して挽回することが可能なため、計画を下回ったとしても「大した問題ではないと言えなくもない」と語った。

関連記事

 

(会見内容や識者のコメントを追加して更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE