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ディアの従業員、35年ぶりにスト突入-最高益見通しで賃上げ要求

更新日時
  • 全従業員の約14%に相当する1万人がスト-労組幹部
  • エバコアはディアの投資判断引き下げ、労使紛争が長引く恐れと指摘

世界最大の農業機械メーカー、米ディアの従業員数千人が14日、ストライキに入った。同社の今年の業績は過去最高益となる見通しで、従業員は賃上げを求めている。同社でのストは1986年以来、35年ぶり。

  会社側の代表と全米自動車労働組合(UAW)の協議で新たな労働契約について合意に至らず、シカゴ時間午前0時ごろにスト入りした。今年の賃金を5-6%引き上げる暫定合意案を従業員は拒否。医療・厚生給付の改善も要求している。

ストライキがディアに及ぼす影響
(出典:ブルームバーグ)

  穀物高で農家の収入は増え、トラクター需要が押し上げられる中でディアの株価はこの1年間で38%上昇。ウォール街のアナリストは、同社の今年の利益が一部項目を除いたベースで過去最高になると予想している。

  労組側は、余裕のない時期に従業員が会社に譲歩してきたと指摘。今は経営側が労働者に還元する時だと主張している。

  同労組のバイスプレジデント、チャック・ブラウニング氏はフェイスブックへの投稿で、「人並みの生活、尊厳を持っての退職、公平な就業規則の確立のため」ディア全従業員の約14%に相当する1万人がストに入っていると説明した。

  サキ米大統領報道官は、個別の労働行動についてはコメントしないとしながらも、バイデン大統領は組合労働者を支持しており、労働者による組織化とストは「基本的権利」だと述べていると指摘した。

  民主党のサンダース上院議員はディア従業員を支持するとツイートした。

  今回の労使紛争は早期に決着しない可能性もある。エバコアISIは14日、ディアの投資判断を引き下げた。対立が長引くリスクを挙げている。

  S&P500種株価指数は同日、1.7%上昇して引けたが、ディアの株価は0.2%の上げにとどまった。

原題:Deere Workers Strike for First Time Since 1986 for More Pay (3)(抜粋)

(労組や大統領報道官のコメント、株価などを追加して更新します)
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