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モメンタム戦略のクオンツ、世界各地で「100パーセントショート」

  • CTAはドルやポンドの金利などを全力でショート-野村
  • イールドカーブ全体で異例のショート-ダイナミック・ベータ

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トレンドに追随するウォール街のクオンツは、世界の短期金融市場で弱気に最大限賭けている。

  利回りが上昇しインフレ圧力が急激に強まる中で、3400億ドル(約38兆6000億円)規模の商品投資顧問業者(CTA)はドルやポンドの金利など全てについて今や「100パーセントショート」だと、野村ホールディングスは見積もる。

  投資会社ダイナミック・ベータ・インベストメンツによると、こうしたシステム売買の投資家はイールドカーブ全体にわたって異例のショートポジションを構築しており、特に米10年債でそれが顕著だ。同社はCTAの動きを模倣する上場投資信託(ETF)を運用している。

  ただ、過去10年余りで最も現実味あるインフレの脅威が、そのような弱気ポジションに今後報いるかどうかが問題だ。

Inflation fears are driving big bets for quant trend followers

Source: Dynamic Beta Investments

Chart shows exposures of the iM DBi Managed Futures Strategy ETF, which imitates large CTAs. Oil exposure is capped at 20%

  ニューヨーク・ライフ・インベストメンツでトレンド追随型ファンドを運用する部門のクオンツ・マルチアセット戦略責任者、スティーブ・ブルメント氏は「市場がタカ派を完全に織り込むには時間がかかる」と指摘。「新たな情報の消化に時間がかかることこそが、実際にトレンドを作っている。従って、金利にはさらに好機があるかもしれない」と述べた。

  米国債は過去7週間で下落し、コモディティーは1979年以降で最高の上昇率となる勢いだ。ドルは過去1カ月で3通貨を除く全ての主要通貨に対して上昇している。こうした状況で、CTAはインフレ上昇を活用する多くの好機を見いだしつつある。

  CTAは米国債だけでなく、欧州や日本、英国、オーストラリアなどあらゆる地域の債券をショートしていると、野村はみている。米国以外でも新型コロナウイルス禍で導入した金融緩和策の縮小意図が示され始めているためだ。

  ソシエテ・ジェネラルのCTA指数は年初来の上げを8.8%に伸ばし、過去7年で最高の成績を上げる勢いだ。

CTAs are finally having a better year
 
 

原題:
Momentum Quants Go ‘100% Short’ Money Markets All Over the World(抜粋)

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