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英中銀テンレイロ氏、インフレ高進対応の利上げは「自滅」の恐れ

  • 景気は予想以上に弱く、「完全なリセッション」に今なお匹敵
  • 金利が効果表すまでにエネルギー高の影響は消えるだろう

一時的なインフレ高進への対応で金利を引き上げることは「自滅」となる恐れがある。イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)のテンレイロ委員が指摘した。

  市場で高まる年内利上げ観測に対し、同氏の発言は、金融当局者によるこれまでで最も強いけん制となった。

  テンレイロ氏はオンラインメディアのビジネスライブ・ウェールズとのインタビューで経済成長への懸念も示し、景気はイングランド銀が予想した以上に弱く、新型コロナウイルス危機前の水準を下回る「完全なリセッション(景気後退)」に今もなお匹敵すると述べた。同氏はMPC委員9人の中でも特にハト派的な1人と認識されている。

  今年の物価急騰の一部は、インフレに対して一時的な衝撃となることが多いエネルギー価格の上昇によるものだとテンレイロ氏は主張。もう一つの理由はサプライチェーンの障害で、この解決には時間が必要であり、つまりインフレ抑制に利上げは必要ではないかもしれないと語った。

  同氏は「一般的に、半導体やエネルギーの大幅な価格上昇といった短期的な影響がインフレに生じている場合に、その直接的な影響に対応しようとするのは自滅的と言えるだろう」と述べ、「金利がインフレに大きな影響を及ぼす頃には、エネルギー高の影響は既にインフレの算出から外れているだろう」と論じた。

 

 

原題:BOE’s Tenreyro Sees Risk of ‘Self-Defeating’ Interest-Rate Hike(抜粋)

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