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日鉄、トヨタと中国・宝山に400億円賠償請求-電磁鋼板特許侵害

更新日時
  • 日鉄はトヨタに対し、電動車の製造・販売禁止を求める仮処分申請も
  • 取引締結前に特許侵害がないことを製造元に確認の上で契約-トヨタ

日本製鉄は14日、中国の鉄鋼メーカーである宝山鋼鉄とトヨタ自動車に対し、無方向性電磁鋼板に関する特許権の侵害を理由に、それぞれに200億円、計400億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に提起したと発表した。

Toyota Factories and Headquarters as Chip Shortage Forces Production Cut
トヨタ本社(愛知県豊田市、8月23日)
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  日本製鉄はまた、同地裁にトヨタに対して同鋼板を使用したモーターを搭載した電動車の製造・販売の禁止を求める仮処分の申し立ても行った。

  日本製鉄の発表資料によると、自動車の電動化に必要不可欠な無方向性電磁鋼板に関する特許を、宝山とトヨタが侵害していると判断、それぞれと協議を実施したが問題の解決に至ることができず、法的措置を講じ、知的財産権の保護を図ることにしたとしている。

  トヨタ広報担当の橋本史織氏は、今回の提訴については、「材料メーカー同士で協議すべき事案であると認識しており、弊社が訴えられたことは大変遺憾」とした上で、トヨタでは、取引にあたり、特許抵触がないことを材料メーカーに確認しており、対象となっている電磁鋼板についても、取引締結前に他社の特許侵害がないことを製造元に確認の上、契約していると述べた。

  ブルームバーグ・インテリジェンスの吉田達生アナリストは、日本の自動車メーカーを鉄鋼メーカーが訴えた今回の事態について「こんな話は聞いたことない」とコメント。トヨタと日鉄は最近、鋼材の値決めなどでももめており、両社の関係が「ぎくしゃくしてるのではないか」と指摘。日本製鉄側には「いつまでも自動車メーカーに一方的に搾取される立場でいたくない」という思いもあるのではないかと述べた。

  電磁鋼板は、特殊な製造プロセスで鉄が磁石につく特性を著しく高めた材料で電動車のモーターに使われるコイルの中にある鉄材などとして使われている。

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(発表内容の詳細を追加して更新します)

    これはブルームバーグ・オートメーションを利用して作成した記事です。

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