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アトランタ連銀総裁、米インフレは一過性ではなく拡大している

更新日時
  • 物価上昇圧力は経済のより多くの部分に広がっているようだとの見解
  • 利上げの時期についての予測を一部前倒しも、なお1年余り先を予想

米アトランタ連銀のボスティック総裁は12日、インフレ加速は政策当局者の予想より長引く方向にあるため、そうした物価上昇を一時的と呼ぶのは適切でないとの見解を示した。

  ピーターソン国際経済研究所向けにバーチャルで行った講演で、ボスティック総裁は「一時的という言葉は禁句だ」と発言。「一時的」と書かれたガラス瓶を横に置き、その言葉を使うごとに1ドルを入れた。

  ボスティック総裁は「価格圧力を高めている今般の要因は主として激しく広範なサプライチェーンの混乱だが、それが短期間では終わらないことがますます鮮明になりつつある」と指摘。その点を踏まえれば、物価上昇の力は一過性ものではないとの見方を示した。

Inflation's surge this year is lasting longer than the Fed expected
 
 

  質疑応答で総裁は、米国の成長と雇用回復は自身の予想を超えていると指摘。「はるかに高い成長、はるかに多くの雇用、より高いインフレ率を反映するように自分のドット・プロット(金利予測分布図)案を調整した」とした上で、「利上げの時期に関する自分の予測も一部前倒した。ただそれは私の予想ではなお1年余り先だ」と語った。

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ボスティック総裁
 

  さらに、市場は順調に機能しており、米経済の問題は需要というより新型コロナウイルス流行によるサプライチェーンの混乱であるため、資産購入のテーパリング(段階的縮小)で経済が鈍化する可能性は低いとも述べた。

  事前に配布された原稿では、サプライチェーンの混乱やサービス業の再開による価格高騰は持続する可能性が高く、経済のより多くの部分に広がっているようだとの見解を示した。

  さらに「より長期的なインフレ期待は上昇しており、多くの指標が約10年ぶりの水準に達している。こうしたインフレ見通しの上振れリスクは注視する必要がある」と論じた。

原題:Fed’s Bostic Says Transitory Is ‘Dirty Word’ as Inflation Lasts、Fed’s Bostic Says U.S. Inflation Is Broadening, Not Transitory (抜粋)

(総裁発言を追加して更新します)
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