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中国の電力値上げ容認でインフレリスク増大-スタグフレーション警戒

  • CPIを0.4ポイント程度押し上げ-野村HDの陸挺氏
  • 中国がインフレを輸出する可能性も-シティ

中国はエネルギー危機の悪化を防ぐため、電気料金の引き上げを認めることにしたが、景気減速下でインフレ圧力を高めることになる。

  国務院(政府)は8日、電気料金は指標に対して最大20%の上昇が認められると発表。10%上昇としていた上限を2倍に引き上げることで、電力会社が供給を増やし利益を上げやすくするとともに、利用者の需要を抑制する措置を講じた。

Back to the '90s

China's factory inflation is forecast to climb to highest level since 1995

Source: National Bureau of Statistics of China, Bloomberg

Note: forecast is median estimate of 27 economists polled by Bloomberg

  野村ホールディングスの中国担当チーフエコノミスト、陸挺氏は消費者物価指数(CPI)の押し上げ効果を約0.4ポイントと推計。ソシエテ・ジェネラルの大中華圏担当チーフエコノミスト、ミシェル・ラム氏はCPIを0.1ポイント押し上げるとみている。

  天風証券の孫彬彬氏率いるアナリストチームは10日のリポートで、エネルギー集約型産業のコスト上昇を踏まえると、生産者物価指数(PPI)への影響はCPIより大きくなると分析。電気料金引き上げはPPIで1%上昇、CPIでは0.5%の上昇につながるとしている。

  野村の陸氏によると、電力値上げによる消費者物価の押し上げ効果は当初0.4ポイントよりも小さくなる見通しだが、時間の経過とともに物価圧力が工業・商業ユーザーから波及するという。

  シティグループのトレーシー・リャオ氏らアナリストは生産者物価が高止まりし、成長が圧迫されていることから中国での「短期的なスタグフレーション」に警鐘。8日のリポートで、「世界のサプライチェーンに混乱が広がっており、中国がインフレを輸出する可能性もある」との見方を示した。

原題:
China’s Electricity Price Hike Adds to Mounting Inflation Risks(抜粋)

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