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米雇用者数、19.4万人増に減速-2カ月連続で予想を大きく下回る

更新日時
  • 雇用者の伸び年初来で最小、失業率4.8%に低下-労働参加率も低下
  • 平均時給は増加、週平均労働時間は4カ月ぶり高水準

米国の雇用者数は9月に、2カ月連続で伸びが市場予想を下回った。労働市場回復の弱まりが示唆された。年末までに金融緩和策の縮小を開始するという当局の決定を複雑にする可能性がある。

キーポイント
  • 非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比19万4000人増
    • 今年これまでで最も少ない増加幅
    • ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は50万人増
    • 前月は36万6000人増(速報値23万5000人増)に上方修正
  • 家計調査に基づく失業率は4.8%に低下-前月5.2%
    • 女性の労働参加率低下を一部反映
    • 市場予想5.1%
U.S. economy added just 194,000 workers in September as jobless rate plunged
 
 

  2カ月連続での低調な雇用の伸びは、人員確保に努める雇用主と労働市場への復帰に時間がかかっている潜在的な働き手との間での綱引き状態を示唆している。ただし、学校再開や失業保険の上乗せ給付失効は、今後数カ月の採用増加につながる可能性がある。

  労働参加率は0.1ポイント低下して61.6%。21歳以上の女性のほか、黒人男性の労働参加率が低下した。民間部門雇用者数は予想を下回る31万7000人増で、4月以来の小幅な伸びとなった。

  地方政府の教育関連の雇用者数は前月比で約14万4000人減。米労働省は同雇用について、今年の9月は平年よりも少なかったため、季節調整で減少したと説明した。飲食店の雇用はわずかな増加にとどまった。

  こうした雇用の数字は、米金融当局が労働市場改善の目安とする「一段と顕著な進展」に見合わない可能性があり、テーパリング(債券購入の段階的縮小)開始が先送りされ得ることも示唆する。

  コーナーストーン・マクロのパートナーで、連邦準備制度理事会(FRB)のエコノミストを務めた経歴を持つロベルト・ペルリ氏は「結論を言えば、米金融当局はテーパリングの工程表を予定通り維持し、そのプロセスを来月に開始するのが賢明だと考えるだろう」と指摘。「しかし、状況が悪化した場合はテーパリングを停止できる余地を残すため、文言に注意書きを加えるだろう」と述べた。

  政府機関全体の雇用者数は前月比12万3000人減と、11カ月ぶりの大幅なマイナス。娯楽・ホスピタリティーの雇用は前月から改善したものの、伸びは今年中盤までと比べると著しく鈍化している。建設業の雇用も増加したほか、流通業の雇用も持ち直した。

  9月の平均時給は前月比0.6%増と、4月以来の大きな伸び。企業がより高い賃金を提示して労働者を引き付けようとしている状況を浮き彫りにする。週平均労働時間は34.8時間と、4カ月ぶりの高水準となった。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原文:U.S. Payrolls Growth Misses Big Again With Smallest Gain of Year(抜粋)

(統計の詳細やエコノミストのコメントを追加し、更新します)
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