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フェイスブックは常に自社利益優先、内部告発者が上院公聴会で証言

  • メンタルヘルスなどのリスク認識も対応せず-元マネジャー
  • ザッカーバーグCEOの議会証言必要-ブルーメンソル上院議員

フェイスブックは自社プラットフォームがもたらす社会的およびメンタルヘルス面のリスクを十分に認識しているが、問題の解決があまりにも困難だと米議会が判断することを望んでいる。内部告発者が5日、議会公聴会でこう証言した。

  元プロダクトマネジャーのフランシス・ホーゲン氏(37)は上院商業科学運輸委員会の小委員会で、フェイスブックが利益優先で対立をあおり、民主主義を損ない、最も年齢が低い同社ユーザーのメンタルヘルスに害を与えてきた実態を示す内部資料について証言した。同氏はこの内容を米証券取引委員会(SEC)および米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)と共有した。

フェイスブック内部告発者、「恐ろしい真実」証言へ-5日上院公聴会

  ホーゲン氏は「フェイスブックが自社の利益と人々の安全の利害対立に何度も遭遇するのを私は目にした」と述べた上で「フェイスブックは常に自社の利益を優先する形でこうした利害の衝突を解決した。その結果、対立や悪影響、虚偽、脅威、争いが増えた」と語った。

Facebook Whistleblower Frances Haugen Testifies Before Senate Commerce Subcommittee
米上院委員会で証言するフェイスブックの元プロダクトマネジャー、フランシス・ホーゲン氏(10月5日)
Photographer: Stefani Reynolds/Bloomberg

  フェイスブックに対する議会や監督当局の目が一層厳しくなる中で、この日の公聴会では同社の将来的な脆弱(ぜいじゃく)性についてより詳しい全体像が示された。ホーゲン氏は同社がもたらす国家安全保障上のリスクについて「議会の他の部門にも話している」と語った。一方、上院議員らは新たな規制のほか、消費者に対する詐欺的手法や証券詐欺の可能性に関する政府調査を求めた。

  複数の上院議員は議会調査の一環として、フェイスブックの追加資料提出を求める召喚状の送付を支持すると表明した。

  公聴会を開いた小委員会の委員長を務めるブルーメンソル上院議員は同社が「道徳的に破綻している」と指摘。「フェイスブックは自社製品が子供にとって中毒的で有害となり得ることを知っている」とし、「子供や家族に与える痛みより自社の利益に重きを置いている」と批判した。同社のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)に同委員会で証言させる必要があるとも述べた。

   フェイスブックのポリシーコミュニケーション担当ディレクター、レナ・ピーチ氏は発表文で、ホーゲン氏が証言した多くの事項について同意できないとした上で、「インターネットの標準ルール策定を始める時だという一点については同意する」と述べた。ホーゲン氏が公開した内部文書には言及しなかった。

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フェイスブックはユーザー保護より自社の利益を優先-内部告発者

原題:Whistle-Blower Decries Facebook’s ‘Free Pass’ for Bad Behavior(抜粋)

 

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