コンテンツにスキップする

麻生財務相、かつて2%引き下げを黒田総裁に提案-同意得られず

更新日時
  • 石油価格下落を受け「どこかで引き下げないとと言った」と麻生氏
  • 最後の記者会見で発言、財務相は9年ぶりに交代

麻生太郎財務相は4日の会見で、黒田東彦総裁に以前、政府と日本銀行が掲げる2%物価目標の引き下げを提案したことがあると明らかにした。石油価格が下落していたため。黒田総裁は提案に同意しなかったという。

  財務相として最後の記者会見で述べた。

麻生財務相の発言

  • 「2%にしたいというのを黒田総裁とやり始めたときから、総裁には、石油がこれだけ下がったら2%にはなかなかいきませんよと。どこかで引き下げないと、と言った」
  • 「(総裁は)目標として、これできるだけ、やれるだけやってみます、金融の方では、ということで言われたんですけど、なかなか2%というのにはいかなかった」
  • 「もうちょっと冷めて、時間をかけて検証してみないといかんということでしょうな」
G-20 Finance Ministers and Central Bank Governors Meeting
麻生財務相と黒田総裁
Photographer: Kim Kyung-Hoon/Pool via Bloomberg

  麻生財務相はこれまでも2%の物価目標について言及している。2019年3月には会見で、2%にこだわり過ぎるとおかしくなる点を考える必要があると話した。

  日銀は14年10月、原油価格の急落を背景とした物価下落圧力の高まりを受け、国債の買い増しを中心とする追加緩和を実施した。13年4月に2年程度で2%の物価安定目標を実現すると宣言し、大規模な量的質的金融緩和(QQE)を導入したが、修正を余儀なくされた。物価はその後も低迷が続き、2%に程遠い状況が続いている。

  12年12月に財務相に就任した麻生氏は、13年3月に就任した黒田総裁と二人三脚で歩んできた。今回の組閣で9年ぶりに交代することで、財務省と日銀の関係も変化する可能性もある。

黒田総裁の公約は未達成

さまざまな緩和策駆使でも物価2%実現に至らず

出所:総務省、ブルームバーグ

(14年10月の追加緩和についての記載を追加します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE