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GPIF、中国国債を当面投資対象にしない方針-リスク考慮

更新日時
  • ベンチマークに中国と日本国債除いたWGBIを使用する方針
  • 人民元建て以外の中国国債への投資は継続-ユーロ建てには投資実績
Signage is displayed at the entrance to the Government Pension Investment Fund (GPIF) office in Tokyo, Japan, on Friday, July 3, 2020. The world’s biggest pension fund posted a record loss in the first three months of 2020 after the coronavirus pandemic sparked a global market rout in the period.
Signage is displayed at the entrance to the Government Pension Investment Fund (GPIF) office in Tokyo, Japan, on Friday, July 3, 2020. The world’s biggest pension fund posted a record loss in the first three months of 2020 after the coronavirus pandemic sparked a global market rout in the period. Photographer: Akio Kon/Bloomberg

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、中国の人民元建て国債を当面投資対象としない方針を固めた。企画部企画課長の長岡紘史氏が29日、ブルームバーグに明らかにした。中国と日本を除いた世界国債インデックス(WGBI)をベンチマークとして使用する方針という。

  GPIFは22日の経営委員会で決定した。長岡氏によると、GPIFはこれまで人民元建ての中国国債には投資していないが、3月末にユーロ建てに投資した実績がある。人民元建て以外の中国国債への投資は今後も継続するという。足元では中国の不動産開発大手、中国恒大集団の信用リスクが問題となっているが、中国国債の取り扱いについては半年間にわたって検討してきており、関係はないとしている。

GPIF President Masataka Miyazono News Conference As The World’s Largest Pension Fund Takes Record $165 Billion Hit
GPIFのロゴ
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  29日発表した7月26日付の議事録によると、GPIF執行部から中国国債を当面投資対象にせず、政策・評価ベンチマークからも除くと説明。経営委員会の山口広秀委員長は9月に最終的な決定をするとしていた。また、宮園雅敬理事長は国際決済システムや流動性の面で「ポートフォリオ運営上のリスクが大きい」とし、パッシブ運用のマネジャー・ベンチマークからも除く考えを示していた。

  FTSEラッセル社は10月から、世界的な債券ベンチマークのWGBIに中国国債を段階的に組み入れる。中国の資本規制に伴うリスクと中国経済から得られるリターンをてんびんにかけることになり、GPIFも対応を迫られていた。

  宮園理事長は7月2日の記者会見で、中国国債の資産への組み入れについて「一つの選択肢としてあり得る」としながらも、外国人投資家に対する市場の制約に懸念も表明。「非常に慎重に考えざるを得ない」とした上で、「長期的にみて適切な解を求めていきたい」と発言していた。

宮園GPIF理事長、中国国債組み入れ「一つの選択肢」(2)

 

 

(詳細を追加して更新します)
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