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ハイテク株は一段安の展開も、米国債利回り上昇が「アキレス腱」に

  • 米国債利回りの急上昇で、既に高水準にあるグロース株は大打撃
  • 利回り上昇続けば、ソフトウエア株は「長期下落」も-エバコア

最近のテクノロジー株の下げはひどかったと思っているかもしれないが、米国債利回りが上昇し続ければ、恐らく状況はさらに悪化することになるだろう。

  米国債利回りの急上昇で既に高水準にあるグロース株が打撃を受ける中、ウォール街でそうした見方が広がっている。28日の米市場でナスダック100指数は2.9%安で終了。ASMLホールディングアプライド・マテリアルズなどの下げが目立った。米2年債利回りは5営業日連続で上昇した

  OANDA(オアンダ)のシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏はナスダック市場にとって、「米国債利回り急上昇はアキレス腱(けん)だ」と述べた。

  急成長企業は、向こう何年かは見込めない利益にバリュエーション(株価評価)が左右されることから、他の企業よりも金利に敏感だ。こうした銘柄を評価する上で、アナリストは米国債利回りを使って将来の利益を現在価値に割り引く。それに基づけば、利回りが上昇すればするほど将来の利益の現在価値は下がることになる。

米大型ハイテク株、今後の動向占う手掛かりは債券市場にあり

Richly valued software stocks were battered earlier this year when yields spiked
 
 

  その影響は、高成長が予想されるソフトウエアメーカーの間で特に顕著だ。例えば、ワークマネジメントツールを手掛けるアサナは今年、58%の増収が見込まれている。企業価値は予想売上高の50倍余りと評価されており、収入が増え続けるとの投資家の期待が示唆されている。同社株は28日、10%安の102.25ドルで取引を終えた。

  米10年債利回りが2%に向けて上昇を続ければ、アサナなどのソフトウエア株は「長期下落」となる可能性があるとエバコアISIのアナリスト、カーク・マターン氏は指摘。28日発表のリポートで、同セクターでさらにバリュエーションが高い銘柄の一部についてボラティリティーが高まると予想した。

原題:Highest Flying Tech Stocks Fall Hardest in Rate-Fueled Rout (1)(抜粋)

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