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【米国市況】S&P500は5月以来の大幅安、債務上限の懸念強まる

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28日の米株式相場は大幅下落。米議会で連邦債務上限を巡る交渉が行き詰まっていることに懸念が強まり、リスク資産の売りが加速した。S&P500種株価指数は5月以来の大幅安となった。

  • 米国株はS&Pが5月以来の大幅な下げ-ダウ569ドル安
  • 米国債は下落、10年債利回り1.54%に上昇-テーパリング観測
  • ドル全面高、対円は111円台半ば-米国債利回り上昇で
  • 原油反落、ブレントは80ドル突破後に下げる-米株安が重し
  • NY金先物は反落、テーパリング観測で国債利回りが上昇

  パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長とイエレン財務長官は上院公聴会でそろって証言し、債務上限が引き上げられず、そのために米国がデフォルト(債務不履行)に陥れば、壊滅的な影響が及ぶと警告した。上院では債務上限引き上げを目指した民主党の動きを、共和党が採決阻止で妨害。米財務省では連邦政府のデフォルト回避に回す手元資金が、約3週間後に尽きる可能性がある。

  コモンウェルス・ファイナンシャル・ネットワークの資産運用責任者、ブライアン・プライス氏は「合意はまとまると予想するが、民主・共和両サイドはこれまでよりもやや意固地になっているようだ」と指摘。「政府機関閉鎖の可能性は今後数日、数週間にわたって注視していくリスク要因だ」と述べた。

イエレン長官、米財務省は10月18日前後に手元資金尽きると警告

  S&P500種は前日比2%安の4352.63。ダウ工業株30種平均は569.38ドル(1.6%)安の34299.99ドル。ナスダック総合指数は2.8%値下がり。

  米国債相場も大きく下落。利回りは昨年以来の高水準となった。エネルギー価格の上昇に加え、米金融当局による資産購入のテーパリング(段階的縮小)観測が背景。ニューヨーク時間午後4時54分現在、10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.54%。

Investors shift out of frothy growth stocks as rising bond yields boost value
MSCI世界バリュー指数(白)とMSCI世界グロース指数(青)
出所:ブルームバーグ

  外国為替市場ではドルが主要10通貨に対して全面高。ドル指数は昨年11月以来の高値となった。株式相場の下落や米国債利回りの上昇が背景。月末や四半期末に伴うポジション調整のフローもドル高を増幅させた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.5%上昇。ドルは対円で0.5%高の1ドル=111円51銭。ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.1684ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。ロンドンICEの北海ブレントは2018年10月以来初めて心理的節目の1バレル=80ドルを超えたあと、下げに転じた。米国株の下落が重しになった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は、前日比16セント(0.2%)安の75.29ドルで終了。ブレント11月限は44セント安の79.09ドル。一時は80.75ドルまで上昇した。

  ニューヨーク金先物相場は反落。米金融当局者の発言を受けてテーパリング観測が強まる中、ドルと米国債利回りが上昇したことから、金の売りが優勢になった。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.8%安の1オンス=1737.50ドルで終了。

原題:Stocks Tumble Most Since May on Debt-Ceiling Agita: Markets Wrap(抜粋)

Treasuries Lead Global Rout Driving Yields to Highest Since 2020(抜粋)

Dollar Touches 10-Month High, Yields Continue Climb: Inside G-10(抜粋)

Brent Crude Declines After Topping $80 as U.S. Equities Sink(抜粋)

Gold Drops as Yields March Higher on Fed Officials’ Taper Talk(抜粋)

(相場を更新し、市場関係者のコメントを追加します)
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