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中国恒大創業者の富豪ポーカー仲間も見切り付けたか、出資引き揚げ

  • 不動産王ラウ氏の一族率いる華人置業、恒大株を全て手放す可能性
  • 華人置業の陳CEO、個人で保有の恒大株を現金化-届け出

中国の不動産王、中国恒大集団の許家印会長は何年もの間、問題が生じるたびにポーカー仲間たちの深い懐を頼りにできた。

  しかし、恒大が債務危機にひんする中、中国不動産業界の大物で盟友の1人である劉鑾雄(ジョゼフ・ラウ)氏は資金引き揚げに動いている。

Former Chinese Estates Holdings Chairman and Chief Executive Joseph Lau Luen-hung (Right) leaves a restaurant with his girlfriend Chan Hoi-wan (Left) in Wan Chai. Real estate developer Chinese Estates Holdings said on Sunday its Chairman and Chief Executi
ジョゼフ・ラウ氏(2014年)
 

  ラウ氏の一族率いる香港の華人置業集団は27日、恒大の株式を3億5090万香港ドル(約50億円)相当売却。数日前には保有する全ての恒大株を手放す可能性を示していた。ラウ氏の妻で華人置業の最高経営責任者(CEO)の陳凱韻(チャン・ホイワン)氏も同じ日に個人の保有分を現金化したことが香港取引所への届け出で分かった。

  金融界はここ数週間、恒大の行方を危機感を持って見守っており、ラウ夫妻の資金引き揚げは許氏の問題深刻化の新たな兆候だ。

  ラウ氏は許氏のポーカー仲間の1人。彼らは定期的にゲームをしながら緊密なビジネス関係を維持している不動産業界の富豪グループだ。恒大会長の許氏は苦境の時にはこうしたポーカー仲間に自社の株式や債券の購入などで頼ってきた。他の仲間には、新世界発展の鄭家純氏や中渝置地の張松橋氏らが含まれる。

  許氏は時間をかけて仲間の輪を広げ、昨年12月に不動産サービス事業で、1月には電気自動車のスタートアップ企業でそれぞれ資金調達していた。

  そんな許氏の広大な企業帝国を支えてきた人々は、恒大が3000億ドル(約33兆円)余りの負債を抱え返済に苦しむ今、代償を払っている。

  華人置業は先週、保有する全ての恒大株を売却すれば約95億香港ドルの損失を被る恐れがあると発表した。同社は8月に恒大株の処分を開始し、直近の売却で持ち株比率は4.7%と、香港取引所が開示を義務付ける5%を下回っている。

原題:
Billionaire Poker Pal of Evergrande Founder Heads for the Exit(抜粋)

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