中国は温暖化ガスの排出削減に向けた取り組み加速を-ケリー米特使
Jennifer A. Dlouhy、David Westin地球温暖化で最悪の影響が生じるのを回避するため、中国は温暖化ガスの排出量を減らし、石炭火力発電をやめる取り組みを加速させる必要があると、ケリー米大統領特使(気候変動問題担当)が指摘した。

ケリー米大統領特使
Photographer: Stefani Reynolds/Bloomberg
ケリー特使はブルームバーグテレビジョンで放送予定のインタビューで、「中国がなるべく早い時期に削減を開始できることを期待している」と発言。「中国は世界の排出量全体の約28%を占めているからだ」と述べた。
中国の習近平国家主席は21日、他国での石炭火力発電所の新規建設を停止する計画だと国連総会で表明。途上国における石炭火力発電所の新規建設で中国は最大の資金提供元となっており、習主席の表明を受けて途上国での建設が大幅に減る可能性がある。ただ、この表明が石炭火力発電所建設への資金提供を全て取りやめることを意味するのかは不明。また、国内の建設停止は指示していない。中国は世界最大の温暖化ガス排出国で、2番目が米国となっている。
中国、海外で石炭火力発電所の新規建設停止へ-習主席が国連で表明
ケリー特使は、石炭火力発電の制限で米中が相互に取り組むことについて協議していると説明。「そうなれば素晴らしいことだ」とし、「この件に関して8カ月間話し合ってきた」と述べた。
原題:China Must Speed Up Emissions Cuts, U.S. Climate Envoy Says(抜粋)
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