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ルービニ氏、世界的な債務のわな警告-自身は「現実主義の帝王」

著名エコノミストのヌリエル・ルービニ氏は、新型コロナウイルス禍後の世界について、従来と同様の状況の繰り返しに向かいつつあるようだとの見方を示した。同氏は、2008年の金融危機につながった住宅ローン市場崩壊を予測したことで知られる。

  ルービニ・マクロ・アソシエーツの会長兼最高経営責任者(CEO)であるルービニ氏は、コネティカット州で開かれた経済フォーラムでブルームバーグテレビジョンとのインタビューに応じ、「われわれは債務のわなに陥ってしまっているのではないか、というのが私の懸念だ」と指摘。「中央銀行が非伝統的な金融政策の段階的な引き揚げを望む場合、債務比率を踏まえると、債券・信用・株式市場そして経済がクラッシュするリスクがある。中銀はそうした債務のわなに陥ってしまい、政策金利を正常化できなくなる」と述べた。

  新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が世界経済を圧迫し始めた時、金融緩和策と財政面での刺激策が「金融システムを支える」上で必要だと考えられたと、ルービニ氏は指摘。だが結果は行き過ぎたものになっているという。

ヌリエル・ルービニ氏が世界の財政・金融政策のインフレや経済への影響について、ブルームバーグTVで発言
Source: Bloomberg)

  同氏は「債務のスーパーサイクルが起きている」とし、「最終的に中銀はわなにはまってしまった。政策金利を正常化させるという話が出ているが、民間・公的債務の水準を考えた場合、正常化しようとすれば市場も経済もクラッシュする」と指摘した。

  時とともに金利は上昇し、成長が鈍化するのは不可避だとルービニ氏は予想。スタグフレーションが起きる可能性もあるとした。

  「ドクター・ドゥーム(悲観論の帝王)」と呼ばれることもあるルービニ氏だが、今回のインタビューで同氏は自らのことを「ドクター・リアリスト(現実主義の帝王)」だと呼んだ。

原題:Roubini Says He’s ‘Dr. Realist’ by Warning of Global-Debt Trap(抜粋)

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