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恒大集団の問題、中国は対応を心得ている-ウォール街の見方

  • 「本当のリーマン・モーメントはまったく異なる次元の危機だ」
  • 「政策当局者が発するシグナルも明らかに微妙に変化している」

不動産開発大手、中国恒大集団の破綻懸念から前日の金融市場では高リスク資産が世界的に下落したが、ウォール街のアナリストは中国共産党に信頼を置いている。複数の大手金融機関や資産運用会社は恒大の問題が中国の「リーマン・モーメント」ではないと、投資家を安心させることに躍起となった。

  シティグループやフィデリティ・インターナショナルなどは、実際に恒大がデフォルト(債務不履行)に陥るかもしれないが、中国当局は恒大の問題が金融システムや経済の安定を損ねないよう、措置を講じるとみる。主な市場関係者の見方は以下の通り。

  • バークレイズのアジェイ・ラジャディアクシャ氏:
    • 「これは中国のリーマン・モーメントなのか。全くほど遠いというのが当行の見方だ」
    • 「本当のリーマン・モーメントはまったく異なる次元の危機だ」
  • シティグループのジュディ・チャン氏:
    • 「債務リスクを解決するための時間を稼ぐ目的で当局はシステム全体へのリスク波及を防ぐという最低限のラインを維持する公算が大きい」
  • フィデリティ・インターナショナルのキャサリン・イェン氏:
    • 「過去3年間を振り返れば、中国華融資産管理や華夏幸福基業投資開発、その他単発のクレジットイベントに対し、政府もしくは規制当局が関与し、立て直しを図ったケースを見てきた。従って今回の再建の可能性についても政府や当局者は自信があるようだ」
  • モルガン・スタンレーのビシュワナス・ティルパチュー氏:
    • 「広範にわたって影響が及ぶという見通しは行き過ぎだろう。成長への影響があることは明白だ。しかし重要なことは今回は2008年に起きたような事態ではないということだろう。今もそう確信している。中国の政策当局者が発するシグナルも明らかに微妙に変化している」

原題:Wall Street’s Message on Evergrande: China Has It Under Control

(抜粋)

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