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米テーパリング観測で駆け込み需要-新興国の債券発行活発化

  • 過去1週間のドル建て・ユーロ建て公社債発行は360億ドル
  • セルビアはバルカン諸国初のグリーンボンドを発行

今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に新興国の債券発行が再び活発化している。米連邦準備制度によるテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始観測があらためて強まり、借り入れコストが低いうちに資金調達を図る動きが広がった。

  各国政府や企業が過去1週間に発行したドル建て・ユーロ建て債は360億ドル(約3兆9400億円)。それまでは10週間で計900億ドルと夏枯れ状態だった。インドネシアとトルコ、チリ、セルビア、ハンガリーによる国債発行は全て堅調な投資家需要を集めた。中東のアラブ・ペトロリアム・インベストメンツは20日から投資家との電話会議を予定しており、ナイジェリアはほぼ3年ぶりとなるドル建て債発行の準備している。

  季節要因に加え、深刻な資金難に陥っている中国恒大集団に絡む社債市場の警戒感で、四半期ベースの発行は3年ぶりのスローペースとなっていたが、これが一転。記録的規模の借り換え目的の発行が控えているほか、米金融当局によるテーパリング観測が再び広がり、資金確保を急ぐ動きが生じている。

 

Renewed Rush

Emerging-market borrowing overcomes a summer lull

Source: Bloomberg

Note: Issue of new debt in dollars, euros by governments, companies

  バンガード・アセット・マネジメントの新興国市場アクティブ債券共同責任者ニック・アイジンガー氏(ロンドン在勤)は「ここからかなりのハイペースで持ち直し、10-12月(第4四半期)は高水準」の発行になると予想。「多くの国はまだ資金調達を完了しておらず、特に米連邦準備制度のテーパリング前に来年のファイナンスを事前に行う国もあるだろう」と述べた。

  バンク・オブ・アメリカはEPFRグローバルのデータを引用し、新興市場債ファンドは15日までの週に14億ドルの資金流入だったと説明。アイジンガー氏は「新発債を購入する」としている。

Borrower Angst

Quarterly bond issuance of emerging markets is at slowest in three years

Source: data compiled by Bloomberg

Note: Third-quarter 2021 figure as of Sept. 16; data covers sovereign and corporate issuance

  セルビアはバルカン諸国初のグリーンボンド(環境債)を発行。ポーランドのmバンクは環境債5億ユーロ(約643億円)を起債。ポーランドの銀行としては初のユーロ建てグリーンボンド発行となる。

原題:Bond Sales Wake From Slumber as Fed Talk Jolts Emerging Markets(抜粋)

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