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MUFG、傘下の米地銀をUSバンコープに売却へ-総額1.9兆円

更新日時
  • 対価として現金とUSバンコープ株式2.9%取得、業務提携を協議
  • 来期に1500億円の特別利益見込む、株主還元として自社株買いを想定
MUFG Bank
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は21日、傘下の米地銀MUFGユニオンバンクの全株式をUSバンコープに売却すると発表した。取引総額は176億ドル(約1兆9000億円)で、そのうちUSバンコープが支払う対価は現金55億ドルと同社株式2.9%分(25億ドル相当)の約80億ドルとなる。

A US Bancorp. Location Ahead Of Earnings Figures
MUFGが傘下の米地銀をUSバンコープに売却へ
Photographer: Daniel Acker/Bloomberg

  売却対象となるのはユニオンバンクが手掛けるリテールとコマーシャル ・バンキング事業。投資銀行業務などの一部事業はMUFGが引き継ぐ。

  世界的な低金利環境が銀行の本業を圧迫する中、競争力を維持するためにもMUFGの米国部門はリテールビジネス分野でデジタル投資の必要性が増しており、規模拡大の追求が課題となっていた。このため、MUFGは米国事業を法人取引を中心としたポートフォリオにシフトし、資本効率の向上を図る。

  USバンコープを通じたリテールや商業銀行業務の間接的な関与は継続する。決済サービス分野などで強みを持つUSバンコープと業務提携することで、米国に進出する日系企業へのサービス向上を図り、米国で得たノウハウをアジアビジネスに展開することなども視野に入れる。

  売却時期は関係当局の承認を前提に2022年1-6月を予定。クロージングまでに資本提携の詳細を協議する。株式売却前にユニオンバンクは配当または自己株取得による資本の払い出しを実施する。

  売却によりMUFGの来期(23年3月期)に特別利益として1500億円程度の売却益を見込む。また、リスクアセット(RWA)も減少し、資本力が高まることから、こうした資金を株主還元やデジタル分野など成長領域への戦略投資に生かす。22年度中に自社株買いの実施を想定している。

  今回のユニオンバンク売却によるグループ全体へのドル流動性の影響は軽微で、十分吸収できるレベルだという。

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