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米下院民主党、政府閉鎖回避の歳出法案に債務上限凍結盛り込みへ

  • 共和党に債務上限引き上げ認めるよう圧力かける強硬手段
  • ハリケーン災害やアフガン難民支援の予算も盛り込む

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米下院民主党は、今月末以降の政府機関閉鎖を回避するため可決させなければならない歳出法案に連邦債務上限の凍結を盛り込む。ダメージを招きかねない共和党との対決を不可避にするリスクを伴う動きで、バイデン大統領も後押ししている。

  債務上限を2022年12月まで凍結するもので、そうなれば同年11月の中間選挙後に攻防を先送りすることになる。法案に詳しい関係者一人によれば、暫定予算は21年12月3日までのものとなり、政府機関閉鎖を回避するための闘いが年末に再び行われることになる。

  ただ、債務上限を巡っては共和、民主両党の意見が全く一致していないため、こうした日程は無意味かもしれない。どちらかの党が立場を変えない限り、暫定予算と債務上限を抱き合わせる決定は、来月にも政府機関の閉鎖および連邦政府によるデフォルト(債務不履行)に事態を向かわせかねない。

House Speaker On Center Stage With White House's $4 Trillion Agenda At Risk
米連邦議会議事堂
Photographer: Ting Shen/Bloomberg

  ペロシ下院議長とシューマー民主党上院院内総務は共同声明で、会計年度末の「9月30日の期限までに米国の家庭と景気回復を損なう不必要な政府閉鎖を回避するため、下院は今週、今年12月までの政府予算を可決する」と表明。「政府機関閉鎖を回避するための法案には22年12月までの債務上限凍結が含まれる」とした。

  バイデン大統領は20日午後のツイートで、「政府機関の閉鎖を避け、災害支援を提供し、壊滅的なデフォルトを回避する」ために行動しているとペロシ、シューマー両氏への支持を表明した。

  共和党は、バイデン大統領の経済課題の大半を実現するための税制・支出計画を民主党が推し進める限り、債務上限引き上げの法案には賛成しない方針を示している。ホワイトハウスと議会民主党指導者は、債務上限に関する採決は超党派での合意の下で進めるべきだと主張している。

  バイデン氏は「前政権の下でもそうだったように、これは超党派の責務だ」とツイート。「阻止するのは許されない」とした。

マコネル米上院院内総務、債務上限巡りイエレン財務長官の要請を拒否

  多数派の民主党は、債務上限の凍結を暫定予算に付随させることで共和党に譲歩を促すことを目指している。法案にはハリケーンや山火事の災害援助向け予算も盛り込まれているため、特にルイジアナ州などハリケーンで大きな打撃を受けた州選出の共和党上院議員にとっては反対しにくくなる。

  それでも上院での法案通過に必要な60票を確保するため、賛成に回るよう共和党議員10人を説得するのは難しい公算が大きい。交渉に詳しい関係者一人によれば、両党は暫定予算と結び付けられているアフガニスタン支援などを巡っても対立している。

  共和党のマコネル上院院内総務は20日、同党が「債務上限を引き上げる法案を支持しない」方針をあらためて強調した。

原題:Democrats Dare GOP, Link Debt Limit to Vital Spending Bill (1)(抜粋)

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